水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

11月21日

2011年11月21日 | 日々のあれこれ

 学年だより№28(体内時計)

 人間は、大昔からこの地球上で大自然の一員として生きてきた。
 太陽の光に従って生活するリズムを長い年月にわたってつくってきたのだ。
 ヒトという生き物のDNAに刻まれているリズムには、現代人も逆らうことはできない。
 体内時計に逆らった生き方を長年し続けると、重い病気になったり、生きる希望を失ったりすることもある。ぎゃくに体内時計に従ってものごとを行うと、そのこと自体がうまくいくばかりか、生物体として生きていく状態がよくなっていくという。
 すべての身体機能には、それに適した時間がある。それを紹介しておこう。


 ~ 6時~8時 … 東の空が白み、私たちの日の中に光が入ってくると、夜のホルモン、メラトニンの生産が抑えられます。心臓の鼓動、血圧、アドレナリンの値が上がり、元気にとび起きます。
 8時~10時 … 頭は目覚めてきます。職場で机に向かっている人は、らくな仕事から片づけてしまいましょう。
 10時~12時(脳にとってのベストタイム) … 10時から11時の間に、能率が最高になります。1日でこの時間帯ほど短期記憶がよいときはありません。神経伝達物質のドーパミンとノルアドレナリンが、集中力や創造性を高めてくれます。ややこしい問題は、この時間に片づけましょう。
 12時~15時 … 13時には能率が落ち、胃液の分泌がフル回転します。もしごく短い休憩時間しかとれず、続けて仕事をしなければならないなら、ルーチンワークは、このときにゆっくり片づけましょう。
 15時~17時(2度目のベストタイム) … 15時ごろから、能率のカーブが再び上昇します。呼吸も脈も最高の値を示し、手先を使う仕事やスピードを要求されるものは、この時間帯にするといいでしょう。やる気が出ますし、とりわけ長期記憶に向いています。単語を次から次へと覚えるとか、スピーチ内容を暗記するとか。
 17時~19時(フィットネスのためのベストタイム) … 持続的なトレーニングに最適です。ジョギングをして、1日のストレスホルモンを追いはらうといいでしょう。筋肉がよくつくので、フィットネスクラブで汗を流すのもおすすめです。
 19時~21時 … 気持ちが落ち着きリラックスでき、面倒ないさかいも解決しやすくなります。
 21時~23時 … アドレナリンの値が下がり、メラトニンの値が上がります。暗くなると、このホルモンが分泌され、活動を減らす合図をします。
 23時~1時(長い眠りの時間) … 深い眠りのときです。この時間帯には成長ホルモンが活発になり、細胞はそれぞれ再生し、脂肪が分解され、筋肉がつくられます。
      (ローター・J・ザイヴァート『「幸せ時間」ですべてうまくいく!』飛鳥新社) ~


 日々の身体機能をより高めるために睡眠が第一であることは言うまでもない。
 睡眠不足は、一日単位で仕事の能率を左右する。夜更かしして、午前10時から12時は人間の頭が最もはたらく時間に居眠りするようだとしたら、時間をどぶに捨てているようなものだ。
 1時間や2時間長く寝てしまっても、起きている十数時間が生きていれば、そんなものはすぐ取り返せる(個人的な感覚ですが、日曜の早朝1時間には、平日午後4時間分くらいの仕事がすすみます)。

 

コメント
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