水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

11月22日

2011年11月22日 | 日々のあれこれ

 3学年だより№29(食べる)

 私たちの体では常に、古い細胞が新しい細胞へと入れ替わているといったイメージはわく。イメージはわくが、そのスピード感を実感することはできない。新陳代謝を分子レベルでみた場合には、かなりのスピードで入れ替わっているのだ。たとえば舌をやけどしてもすぐに直るけど、これは数時間単位で分子が入れ替わっているからだ … 。
 というようなお話から、生物がなにゆえ生物たりうるかという話をわかりやすく説明してくれた福岡伸一先生(青山学院大学)の「動的平衡論」は、理系でない人も読んでおいて損はない。


 ~ よく私たちはしばしば知人と久闊を叙するとき、「お変わりありませんね」などと挨拶を交わすが、半年、あるいは一年ほど会わずにいれば、分子のレベルでは我々はすっかり入れ替わっていて、お変わりありまくりなのである。かつてあなたの一部であった原子や分子はもうすでにあなたの内部には存在しない。(福岡伸一『生物と無生物のあいだ』講談社現代新書) ~


 なので、一日三食のすべて鶏マヨ丼を食べていると、顔のあたりはマヨネーズ分子、目のあたりが紅ショーガ分子とかで構成されることになる … ということはないのだろうが、食べ物というのは、思っている以上に短期間に、しかも直接的に私たちの身体に影響を与える。
 必要以上に気を遣いすぎなくてもいいし、基本は好きなものをガッツリ食べればいいと思う。
 ただなんとなく最近調子が出ないなあとか集中が続かないなと思ったら、食生活を見つめなおしてみるのはいいかもしれない。海で自分を見つめる以上に効果的だ。
 脳の最前線に仕事させるには、兵站の充実が不可欠だ。
 人間の身体の中で最も大量の栄養分を必要とする脳を、たとえば明日、朝からがつんと働かせたいと思ったときのお奨めメニューを紹介する。


 ~ スーパーとうふ丼(これで頭は冴えわたるぞ!スペシャル)
 材 料 a とうふ(絹・木綿どちらでも可)をさいの目に切ったもの。
      ※ 「さいの目切り」がわからない人は家庭科の教科書で調べる。
     b 小魚(ちりめんじゃこ・シラス干し・小女子etc)
         c かつおぶし  d 大葉(細く切って)
     e 刻み海苔(焼き海苔を細かく切るorちぎる)  f ゴマ(できればミルで挽く)
     g しょう油(「そばつゆ」「だしの素」でもいい)  ※ ちなみに量はすべてお好みで
 レシピ ① ごはんを盛る。
     ② a~fをすべてご飯にのせる。(できればa→fの順番で)
     ③ gをまわしかけして、ぐわーっと食べる。 ~


 この朝食は、脳に必要な糖分とミネラルを最も適切な形で補給する。
 とうふを納豆に置き換えた「スーパー納豆丼」は、さらにパワーアップする。
 あと、勉強の合間に集中が切れそうな時は、バナナとか、チョコレートでてっとりばやく糖分を補給すると、脳はありがたいことにぐんぐん回転し続けてくれる。

コメント
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