土曜は、入学式に続いてオリエンテーション。
各教科の説明、進路指導部、生徒指導部からの話に続いて、生活の基本を話す。
五つのことを約束しようという話は、これ4回目になる(はず)ので、経験に裏打ちされて自信をもって語れるようになった。
1 あいさつをする
人としてのコミュニ―ケーションの基本があいさつだという話。
実際、笑顔でさわやかに「こんにちは」と言えるだけで、あらゆる面接の課題の、半分以上はクリアするのではないだろうか。
2 ボタンをしめる
身だしなみを整えようという話。第一ボタンをはずさないという着方はその象徴だ。昔とちがって、これを注意する機会もずいぶん減った。
3 ゴミは自分で捨てる
教室は自分の部屋ではなく公の空間だという話。
4 勉強道具を床におかない
3ともかさなる。教科書や運動着を机まわりに散乱させる子はいる。そういう子はものをなくしやすいし、それを他人のせいにしたりする場合もある。ちゃんと勉強する空間をつくれるかどうかは、結果として弱肉強食を許さない環境づくりにつながる。河上亮一先生実践がもとネタだ。
5 騒がない
まだみんながなじんでなくてシーンとした教室で、教室の前と後ろにいる同じ中学同士の二人だけが、何人もの頭越しに大声で会話する光景が、四月には見られたりする。そういうのはやめよう。基本的に声がでかい人は頭が悪くみえるものだという話。
生徒に語りながら、気持ち的には学年の先生方に、勉強以前のこれらをまず徹底してくださいと伝えている。
最後に「いじめと差別がぜったいにだめ。他人の不幸の上に自分の幸せを気づくのは卑劣な行いだ」と話す。
「全員起立。わかった人は座りなさい」は向山先生実践がもとになっている。