一年生も含めてはじめて全員で合奏してみた。ドレミファソぐらいまでだけど。
一年生だけで吹かせてみると、そのひたむさが伝わってくる。
職員室にもどった時、「今すごいナイーブな音してるよね」とバレー部顧問から適切な感想をもらう。
野球応援の練習も開始した。
昨秋から演奏曲に加わった「サンライズ」はスタン・ハンセンの入場テーマだった曲だ。部員にそう言ってももちろん通じない。
そのハンセンとも熱闘を繰り広げた阿修羅原が亡くなった。海の向こうでは帝王バーンガニアも亡くなった。
昭和は遠くなりにけり、だ。
それにしても、演奏する曲は昭和テイストのものが実に多い。応援の曲はもちろん、和光国際高校さんとの合同練習で楽しませてもらった「ラブ&ピース」というポップス曲も、他のメジャーな吹奏楽曲同様、実に昭和な曲だ。
70年代ポップス、80年代ポップスと呼ばれる範疇に入る楽曲、つまり今の生徒たちが生まれてもいない時代の曲が吹奏楽にぴったり合うのは、ジャンルの特性なのだろうか。
定演で「ディープパープルメドレー」など、ほんとに楽しそうに演奏していたし、「青春の輝き」の美しさは、みんなソロを吹きたがっていたと思う。
「昭和」とくくるのが大雑把すぎるのかな。
でも、なんか新しいポップス曲はないかなと思ってもなかなかこれというのがない。
むしろJポップの方に、ポスト昭和の音楽があるようにも思える。