水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

楽器決め

2015年04月21日 | 日々のあれこれ

 

 新入部員たちの楽器決めがはじまった。
 中学校時代の所属部活を調べてみると、最も多いのがソフトテニス部、そして3位が野球部とサッカー部、続いて陸上部、剣道部、卓球部となる。例年だと元吹奏楽部は1、2名だが、今年はなんと第2位の7名である。
 その経験者たちも含めて、全員に全楽器を体験してもらう。各パートを回り始める前に、リズムの基本や、音符の読み方の指導。「ドレミファ」を言えない子はさすがにいないが、「C(ツェー)」とか「D(デー)」とかは知っているはずがない。これを覚えると、明日の合コンの会費5000円て言わずに「G(ゲー)千ね」って業界人ぽく言えるようになるから、しっかり覚えようと教える。
 「ド~レ~ミ~」とか声に出して一緒に歌ってみたりするが、反応がうすい。
 「君たち、それじゃ漢文の授業と同じだよ、しっかり口開けて!」とひとりテンションを上げても、くいつきはうすい。一年前も、二年前も同じだったなあと思う。
 帰りの集合で、上級生たちの和気藹々ぶりを見ながら、一年経つとこうなるのか、部活ってやっぱり悪いもんじゃないなとちょっとしみじみした。
 神様からの贈り物である新入部員33名を、みんなで大事にしていきたい。

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「水の東西」の授業 5対比

2015年04月21日 | 国語のお勉強(評論)

 

〈3・4・5段落〉

3 私はこの「鹿おどし」を、ニューヨークの大きな銀行の待合室で見たことがある。日本の古い文化がいろいろと紹介される中で、あの素朴な竹の響きが西洋人の心を引きつけたのかもしれない。だが、ニューヨークの銀行では人々はあまりに忙しすぎて、一つの音と次の音との長い間隔を聞くゆとりはなさそうであった。それよりも窓の外に噴き上げる華やかな噴水のほうが、ここでは水の芸術として明らかに人々の気持ちをくつろがせていた。
4 流れる水と、噴き上げる水。
5 そういえばヨーロッパでもアメリカでも、町の広場には至る所に見事な噴水があった。ちょっと名のある庭園に行けば、噴水はさまざまな趣向を凝らして風景の中心になっている。有名なローマ郊外のエステ家の別荘など、何百という噴水の群れが庭をぎっしりと埋め尽くしていた。樹木も草花もここでは添えものにすぎず、壮大な水の造型がとどろきながら林立しているのに私は息をのんだ。それは揺れ動くバロック彫刻さながらであり、ほとばしるというよりは、音を立てて空間に静止しているように見えた。

Q12 何と何が対比されていますか。
A12 日本と西洋

 3・4段落の対比関係

  日本側 … 「鹿おどし」  日本の古い文化  素朴な竹の響き 
       一つの音と次の音との長い間隔  ゆとり  流れる水

  西洋側 … ニューヨークの大きな銀行の待合室  西洋人の心  忙しすぎて
       窓の外に噴き上げる華やかな噴水  水の芸術  噴き上げる水

Q13「ニューヨークの大きな銀行の待合室」の反対を自分で考えて記せ。
A13 庭に面した日本の和室

Q14「素朴」と反対の内容を表す言葉を5段落から抜き出せ。
A15 趣向を凝らし

Q16 西洋人にとって噴水とはどのようなものか。25字以内で述べよ。
A16  水の芸術として人々の気持ちをくつろがせるもの。

 鹿おどし                              自然(人の手が加わってないこと)
  ↑
  ↓
 噴水 … 水の芸術                      人為(人の力でつくられたもの)
      ∥
          壮大な水の造型
     趣向を凝らし
     揺れ動くバロック彫刻
     空間に静止

Q17「芸術」「造型」「趣向を凝らし」「彫刻」を抽象化するとどうなるか。漢字二字で答えよ。
A17 人工 人為

Q18「人為」の反対は何か。
A19 自然

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