水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

再読文字

2015年04月22日 | 国語のお勉強(漢文)

 

再読文字の学習

Q1 次の意味をそれぞれ書きなさい。
 a不読  b既読  c未読
A1 a読まない  bすでに読んだ c まだ読んでない

Q2 「不」「既」の品詞は何ですか。
A2 不 … 助動詞  既 … 副詞

 中国語では、助動詞はVの前にきます。日本語と語順が逆です。
 副詞はVの前です。日本語と同じ語順です。
 だからaは「不レ読」と返り点をつけて読み、bは返り点をつけずにそのまま読みます。
 cの「未」には、「まだ~」という副詞の意味と、「~ない」という助動詞としての意味の二つが含まれます。
 よって、昔の日本人は「未だ」とまず読み、Vから返して「ず」と二回読んで、ニュアンスを表そうとしました。
 結果的にこの「未」は二回読む文字、再読文字と呼ばれるようになりました。
 もちろん中国の人は「未」を「ウェイ」と一回読むだけです。

Q3 「未読」に返り点をつけ、書き下し文を書いてみなさい。
A3 未レ読  未だ読まず。

Q4 次の意味をそれぞれ書きなさい。
 a欲行  b今行  c将行
A4 a行こうとする  bすぐ行く  cすぐに行こうとする

Q5 「欲」「今」の品詞は何ですか。
A5 欲 … 助動詞  今 … 副詞

Q6 「将行」に返り点をつけ、書き下し文を書いてみなさい。
A6 将レ行  将に行かんとす。


 LINEを題材にすることができて、再読文字の説明がしやすい。
 「既読」がつかないメッセージは、読まれてないということだね。もしそれにも「不読」か「未読」かのどっちかがつくとしたら、どっちがいい? 「不読」って言い切られるよりも「未読」の方が可能性あるよね … というような説明ができる。「先生、既読になったのにスルーされるのがつらいです」という声があった。たしかに。それが既読スルーか。大人になったら、もっと辛いこと山ほど経験するんだよ。打たれ強くなっとけ。

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楽器決め

2015年04月21日 | 日々のあれこれ

 

 新入部員たちの楽器決めがはじまった。
 中学校時代の所属部活を調べてみると、最も多いのがソフトテニス部、そして3位が野球部とサッカー部、続いて陸上部、剣道部、卓球部となる。例年だと元吹奏楽部は1、2名だが、今年はなんと第2位の7名である。
 その経験者たちも含めて、全員に全楽器を体験してもらう。各パートを回り始める前に、リズムの基本や、音符の読み方の指導。「ドレミファ」を言えない子はさすがにいないが、「C(ツェー)」とか「D(デー)」とかは知っているはずがない。これを覚えると、明日の合コンの会費5000円て言わずに「G(ゲー)千ね」って業界人ぽく言えるようになるから、しっかり覚えようと教える。
 「ド~レ~ミ~」とか声に出して一緒に歌ってみたりするが、反応がうすい。
 「君たち、それじゃ漢文の授業と同じだよ、しっかり口開けて!」とひとりテンションを上げても、くいつきはうすい。一年前も、二年前も同じだったなあと思う。
 帰りの集合で、上級生たちの和気藹々ぶりを見ながら、一年経つとこうなるのか、部活ってやっぱり悪いもんじゃないなとちょっとしみじみした。
 神様からの贈り物である新入部員33名を、みんなで大事にしていきたい。

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「水の東西」の授業 5対比

2015年04月21日 | 国語のお勉強(評論)

 

〈3・4・5段落〉

3 私はこの「鹿おどし」を、ニューヨークの大きな銀行の待合室で見たことがある。日本の古い文化がいろいろと紹介される中で、あの素朴な竹の響きが西洋人の心を引きつけたのかもしれない。だが、ニューヨークの銀行では人々はあまりに忙しすぎて、一つの音と次の音との長い間隔を聞くゆとりはなさそうであった。それよりも窓の外に噴き上げる華やかな噴水のほうが、ここでは水の芸術として明らかに人々の気持ちをくつろがせていた。
4 流れる水と、噴き上げる水。
5 そういえばヨーロッパでもアメリカでも、町の広場には至る所に見事な噴水があった。ちょっと名のある庭園に行けば、噴水はさまざまな趣向を凝らして風景の中心になっている。有名なローマ郊外のエステ家の別荘など、何百という噴水の群れが庭をぎっしりと埋め尽くしていた。樹木も草花もここでは添えものにすぎず、壮大な水の造型がとどろきながら林立しているのに私は息をのんだ。それは揺れ動くバロック彫刻さながらであり、ほとばしるというよりは、音を立てて空間に静止しているように見えた。

Q12 何と何が対比されていますか。
A12 日本と西洋

 3・4段落の対比関係

  日本側 … 「鹿おどし」  日本の古い文化  素朴な竹の響き 
       一つの音と次の音との長い間隔  ゆとり  流れる水

  西洋側 … ニューヨークの大きな銀行の待合室  西洋人の心  忙しすぎて
       窓の外に噴き上げる華やかな噴水  水の芸術  噴き上げる水

Q13「ニューヨークの大きな銀行の待合室」の反対を自分で考えて記せ。
A13 庭に面した日本の和室

Q14「素朴」と反対の内容を表す言葉を5段落から抜き出せ。
A15 趣向を凝らし

Q16 西洋人にとって噴水とはどのようなものか。25字以内で述べよ。
A16  水の芸術として人々の気持ちをくつろがせるもの。

 鹿おどし                              自然(人の手が加わってないこと)
  ↑
  ↓
 噴水 … 水の芸術                      人為(人の力でつくられたもの)
      ∥
          壮大な水の造型
     趣向を凝らし
     揺れ動くバロック彫刻
     空間に静止

Q17「芸術」「造型」「趣向を凝らし」「彫刻」を抽象化するとどうなるか。漢字二字で答えよ。
A17 人工 人為

Q18「人為」の反対は何か。
A19 自然

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勉強の超基本システム(1)

2015年04月20日 | 学年だよりなど

 

    学年だより「勉強の超基本システム(1)」

 

 高校レベルの勉強ができるできないの差は、頭の良い悪いではなく、情報処理能力の差である。
 情報を処理するための基本的な道具を用意し、技術を身につけることで、情報処理能力は身についていく。
 「自分は理解が遅い」「能力が足りない」と口にする人はいるが、そのほとんどは、勉強のやり方を知らないだけか、純粋に勉強をしたことがない人だ。
 つまり、情報を処理する仕方を身につけていないか、経験がないかということである。
 この先勉強ができるようになるかどうかは、教室に行けばすぐにわかる。
 チャイムとともに勉強の準備ができているかどうか、ノートが開いてあるかどうか、シャープペンを手にしているかどうか。その様子から予想を立てれば、まずはずれることはない。
 では勉強ができるようになりたかったら、どうすればいいか。
 一日数時間猛勉強することではないし、自分の頭を根本的によくしようとすることではない。
 ハードとしての「脳」は変わらないのだ。しかし、そのスペックの何十分の一しか、われわれは使えていない。「脳」という奇跡的な所有物をありがたく使っていこうではないか。

1 ノート・教科書・副教材に日付を書く
 何にでも日付を書く。たとえば数学の問題を解いたら、解いたページ、もしくは解いた問題番号の傍に日付を書く。英語のテキストを読んだ時は、読んだ日付を書いておく。
 この記入によって、どこをやってあるのかやってないのか、どれくらい繰り返したか、または繰り返しが浅いのかをチェックができる。人間の記憶は、時間の流れで整理される。

2 「できたチェック」「できなかったチェック」をする
 「できない」・「わからない」を、「わかる」・「できる」に変えていくのが勉強だから、どこが「できない」・「わからない」のかを明らかにするのが、勉強の第一歩である。
 例題や練習問題を解いて、解けた問題には「できたチェック」をする。できなかった問題は「できなかったチェック」をする。そして「できなかったチェック」のついた問題の理解と練習に全力を投入する。

3 暗記は繰り返しあるのみ
 人間の脳には、「短期記憶」のコーナーと「長期記憶」の棚とがある。
 インプットされた情報は、いったん「短期記憶」のコーナーに置かれる。そこに置かれた情報に繰り返しアクセスしていると、脳がこの情報は大切なんだなと判断し、簡単にはなくならないように「長期記憶」の棚にしまわれる。
 短期お預かりコーナーに置かれた情報は、一日以内に再アクセスがない場合、半分以上が消されてしまう。インプットした情報に、できるだけ短期間に繰り返しアクセスするのが暗記だ。

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「水の東西」の授業 4逆説

2015年04月20日 | 国語のお勉強(評論)


  「鹿おどし」 … 〈流れるもの〉を感じさせる。
              ↓
   〈それ〉をせき止め、刻むことで
       ↓
   かえって〈流れてやまないもの〉の存在を強調している


Q10「せき止め、刻むこと」で「強調」することができるのはなぜか。60字以内で述べよ。
A10 普段は人の意識に上りにくい水や時の流れを、あえてせき止め刻むことで、人は流れの存在をはっきりと意識するようになるから。

Q11 このような表現を何というか。
A11 逆説


 逆説(パラドックス) … 一見矛盾し、逆ではないかと思わせ、実は真理に気づき納得させる表現
    
   ※ ギリシア語 para(超えた・反した)+doxa(考え・通念)


〈急がばまわれ〉ということわざは、もともと

  武士(もののふ)のやばせの舟は早くとも急がば廻れ瀬田の長橋

 という歌からきています。東海道を(京へ)上り、滋賀県の草津宿から大津宿へ向かいます。矢橋という港から渡し船に乗り琵琶湖を横切るのが早いのですが、比叡山からの吹き下ろしで危険な船旅でもありました。危険を伴い、また欠航も多かった船よりも、少し南下して瀬田大橋を徒歩で渡る方が、結局は早くなるという教えです。


 急ぐ(a) → 矢橋(やばせ)の渡し(a) … 「実は」危険(-)
                  → 「あえて」(b)瀬田の唐橋 … 「かえって」早い(+)


 「aは-をともなうので、あえてbを」という部分が省略されているので、見た目は逆(para)の説(doxa)を唱えているように見えます。
 だから、逆説的な表現の部分を説明しなさいという問題は、この省略された論理の飛躍部分を埋めればいいのです。

 流れを感じさせたい(a) → 流す … 「実は」気づかないままになる(-)
           → 「あえて」せき止める →「かえって」流れを感じさせられる(+)


  逆説(a → b)の説明 … 論理の飛躍部分を埋める
 
     a … 「実は」- → 「あえて」b …「かえって」+  ということ


 「aならばb」は筆者の主張です。通常は「aならばa」です。
 aという一般論に対して、bを主張をしています。
 特殊な表現方法を用いて筆者の主張を述べている部分ですから、試験では必ず問われます。 

 まずは、bの逆を考えるといいでしょう。
 「流れるもの」を感じさせたいとき、「せき止め」なかったらどうなるか。かえって無意識なのではないか、というように。
 少し飛躍しますが、先の東日本大震災では、たくさんの命が奪われました。想像も予想もしていない出来事でした。「命は大切」「今日を大切にしよう」という言葉はあふれていますが、日常の暮らしのなかではそれほど意識せずに生きているのが私達の実情でしょう。
 しかし、理不尽にも多くの命が奪われていく現実を目の前にしたとき初めて、命の有限性を意識せざるをえなかったはずです。
 「あたりまえにある」ものが「あたりまえでない」という想定をしてみることは、大事な思考法だと思います。


         一般論     主張
  a→【 →a ←→ b 】→ b … かえって+
      実は-   あえて
 
   ☆ 逆説説明 … 見えていない【 】部分を埋める
   ☆ 逆説表現 … 筆者の主張が強く表れた部分

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「水の東西」の授業 3象徴・筆者の人生観

2015年04月18日 | 国語のお勉強(評論)

 

Q8「人生のけだるさのようなもの」を感じさせるのは、鹿おどしの動きのどういう点か。30字以内でまとめなさい。
A8 単純で緩やかなリズムが繰り返され、何事も起こらない点。

Q9「なんとなく人生のけだるさのようなものを感じることがある」と筆者が述べるのはなぜか。80字以内で説明しなさい。
A9 単純で緩やかなリズムがいつまでも繰り返され、結果的に何事も起こらない鹿おどしの動
   きは、平凡な日常の積み重ねで成り立っている人生の様相と似たものに感じられるから。


鹿おどしの動き(具体) … 単調な繰り返し 何事も起こらない
  ∥ 共通性
人生のけだるさ(抽象) … 平凡な毎日の繰り返し  そうそうドラマは起こらない
               ↑
               ↓
      ( 青春の盛り上がり・希望に満ちた人生 )

説明
「鹿おどし」から「人生」を感じる。
「鹿おどしの動き」から「人生のけだるさ」を感じる。
 つまり、鹿おどしのどんな動きが、人生のどういう「けだるさ」に結びつくのか、を説明する問題です。
 aはxである。a=x
 bもほぼxである。b=x’
 だから、a≒b と言える、という構造で答えを作ります。

  類似性・共通性の説明    a=x b=x’ → a≒b

 イメージ・性質の類似性・共通性を利用し、抽象概念を具体物で表現することを、「象徴」といいます。

  象徴  抽象概念 → 具体物 … 感覚的に理解させる表現

A9別解 … 単純で緩やかなリズムがいつまでも繰り返され、結果的に何事も起こらない鹿おどしの動きは、平凡な日常の積み重ねで成り立っている人生の「象徴」のように感じられたから。

Q10「初恋の味は夏みかんの味」とはどういうことか。80字以内で説明せよ。

 具体 夏みかん(具体)甘くて
            酸っぱい
 抽象  初恋(抽象)  どきどき うきうき 
                  恥ずかしさ とまどい もてあます せつない

A10 気恥ずかしさを伴いながらも、 x1
     うっとりする魅惑をもつ    x2
    初恋の経験は、                a
      強い酸味とともに              x’1
    魅力的な甘さを持つ            x’2
    夏みかんの味と                b
    イメージが重なる              a≒b
    ということ。           文末処理


 鹿おどしの動き → 人生のけだるさ  … 筆者の人生観
                       ↑
                       ↓
                                          一般的・近代的人生観
説明
 筆者にとっての人生は、このようにけだるい性質もあるものだということがわかる表現です。
 しかし、みなさんが今まで習ってきた話とは違うと思いませんか。みなさんの実感がどのようなものかはわかりませんが、人生とはこのようなものだと聞いてきませんでしたか。
 「自分の人生は人生できりひらくものだ」「君たちにはあらゆる可能性がある」「努力で豊かな人生を築いていこう」「自分の夢を叶えよう」 … 。
「人生って、実のところすべてが徒労に終わるものだよ」と言われた経験は、めったにないのではないでしょうか。
 そういう意味で、この冒頭の部分に垣間見える筆者の人生観は、「一般的」なものではありません。「近代的」な考え方ではありません。
 こういう部分にも、一般論、通念、常識とは違った方向性で主張が述べられようとするのが、評論文なのです。

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「水の東西」の授業 2具体と抽象

2015年04月18日 | 国語のお勉強(評論)

 

〈1・2段落〉

1 「鹿おどし」が動いているのを見ると、その愛嬌の中に、なんとなく人生のけだるさのようなものを感じることがある。〈かわいらしい竹のシーソーの一端に水受けがついていて、それに筧の水が少しずつたまる。静かに緊張が高まりながら、やがて水受けがいっぱいになると、シーソーはぐらりと傾いて水をこぼす。緊張が一気に解けて水受けが跳ね上がるとき、竹が石をたたいて、こおんと、くぐもった優しい音を立てる〉のである。
2 見ていると、〈単純な、緩やかなリズムが、無限にいつまでも繰り返される。緊張が高まり、それが一気にほどけ、しかし何事も起こらない徒労がまた一から始められる。〉ただ、曇った音響が時を刻んで、庭の静寂と時間の長さをいやがうえにも引き立てるだけである。水の流れなのか、時の流れなのか、「鹿おどし」は我々に流れるものを感じさせる。それをせき止め、刻むことによって、この仕掛けはかえって流れてやまないものの存在を強調しているといえる。

Q4「その愛嬌」の「その」は何を指しますか。
A4 鹿おどしの動き

Q5「愛嬌」と意味の似ている単語を一段落からみつけなさい。
A5 かわいらしい

Q6 鹿おどしのどういう動きに愛嬌が感じられるのか。その説明にあたる部分に線を引きなさい。
A6「かわいらしい竹のシーソー … こおんと、くぐもった優しい音を立てる」

Q7「けだるさ」につながる「鹿おどし」の動きを説明した文を二つ、抜き出しなさい。
A7・単純な、緩やかなリズムが、無限にいつまでも繰り返される。
  ・緊張が高まり、それが一気にほどけ、しかし何事も起こらない徒労がまた一から始められる。

鹿おどし … 愛嬌のある動き → 人生のけだるさ

  抽象   具体 (言いたいことは繰り返される)
   愛嬌 … 「かわいらしい竹のシーソー ~ 優しい音を立てる」

    抽象        具体
 けだるさ … 「単純な、緩やかなリズムが ~ 一から始められる。」

 愛嬌 … にこやかで、かわいらしいこと。
 徒労 … 無益な苦労。

Q「具体」「抽象」と同じ構造の熟語はどれか。
 a日没  b流氷  c読書  d善悪  e平易
A c

 具体 … 体を具す    実体をもっている
 抽象 … 象を抽きだす  共通する性質を見いだす

(例)具 りんご みかん バナナ ぶどう → 抽 くだもの
   具 くだもの 野菜 肉 麺類    → 抽 食べ物

説明
 筆者は、自分の主張を伝えるために、繰り返し言いたいことを述べます。
 ただし、まったく同じ言葉を繰り返しても芸が無いので、形をかえ、次元を変えて繰り返されます。
 まず抽象的、一般的に主旨を述べ、続いて具体例をあげていき、最後のもう一度抽象化、一般化する、というように。

 (抽・般)ぼくは甘い物が好きだ。
 (具a) たとえば、シュークリームには目がない。あんみつも好きだ。
      ケーキの中ではモンブランが一番のお気に入りだ。
 (具b) この間はスイパラでたらふく食べてきた。
 (抽・般)このように、種類を問わず甘いものが大好きだ。
      スイーツ男子と呼んでほしい。

 今読んでいる部分が、「抽象」なのか「具体」なのかをつねに意識において読んでいこう。
 「たとえば」「このように」という言い換えのキーワードをチェックしていこう。

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始動

2015年04月17日 | 日々のあれこれ

 

 昨夜は、朝霞台某所においておこなわれた非公式の会合に参加した。
 参加者は、某国立芸術系大学で作曲を専攻され、あの新垣氏とも知己であるという方。同じくTubaを専攻され、あの体型にして指揮台でやたら身軽な方。その後輩にあたりTrbを専攻されたオダギリジョー風の方。本校からも今年一人入学した某私立音大Fl科出身でなぜかノリが金管の方。吹奏楽の経験と知識が豊富(オタク)で地方の学校にまで請われて指導に行く方。コントラバスプレーヤーとして長年ご自身の室内楽団体も率いる方。それにわたくし。
 表面上はただのおっさんの呑み会にしか見えないだろうが、実体はあるプロジェクトに向けての意思統一をはかり、方向性を定める重要な会だったのだ。
 吹奏楽部顧問という共通点を除けば、自分だけは全くの異質の門外漢であることに気づいてしまった。
 専門用語も分かってるふりして笑顔でいることは、ばれてるかもしれないな … 。
 なのに、皆やさしくしてくれる。
 しかも今年度は、さらに規模が拡大しそうな勢いだ。

 あたたかい人の情けも 胸をうつあつい涙も 知らないでそだったぼくは みなしごさ
 強ければそれでいいんだ 力さえあればいいんだ ひねくれて星をにらんだ ぼくなのさ
 ああ だけど こんなボクでも あの子らはしたってくれる
 それだから みんなの幸せ 祈るのさ
  それだから みんなの幸せ 祈るのさ

 やわらかい弦のひびきも 胸をうつ管の音色も 知らないでそだったぼくは しろうとさ
 部員さえいればいいんだ 稽古場があればいいんだ ひとりきり譜読みしている ぼくなのさ
 ああ だけど こんなボクでも 仲間らはかまってくれる
 それだから 男子の集まり つくるのさ
 それだから 今年も成功 させるのさ

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続ける(3)

2015年04月16日 | 学年だよりなど

 

  学年だより「続ける(3)」


「野球の素振りもそう、英語の勉強もそう、ダイエットもそう、仕事もそう。続けていれば何らかの結果を出すことはできます。才能なんて要らないと凡人の僕は確信しています。要るのは続けること。」ただし、続け方にはコツがあると木村先生は述べられる。


 ~ 続けるにはいくつかのファクターがあるんです。
 このブログにしてもそうですし、それ以外のいろんなことにしても、若い頃や子どもの頃は何も続けられなかった僕なのに、ある程度のコツというんでしょうか、それを見つけてからは続けるのがあまり不得手ではなくなりました。
 一番大きいのは気負って続けようとしないことかもしれませんね。
 英語の勉強をしないとと思ってる人がある日どうもモチベーションが上がらずに、諦めてしまったとしましょうね。
 人間だからそういうことってあると思うんですよ。
 大事なのは、翌日ですよね。諦めてしまったのはしょうがないとして、それを翌日にも持ち越してしまって、2日連続で諦めるのはまずい。
 ここで諦めたら諦めるのがクセになるんじゃないかという日だけは、いくら眠くても疲れていても頑張るという要素が大事なのではないか。
 僕はそう思っています。
 人間の行動にも慣性の法則が当てはまります。
 動いている人は動いているのが気持ち良くて動き続けようとします。
 止まっている人は止まっているほうが気持ちいいものです。
 2日連続、3日連続で諦めてしまうと、それがクセになるんですよね。
 毎日頑張るぞと気負い過ぎると、1日の諦めが挫折になるかもしれません。7日のうち5日でいいやと思うと多少は楽になるかもですね。 (木村達哉「キムタツブログ」2015年4月3日) ~


 №3で書いたように、まず大事なのは「ゼロ日」を作らないことだ。
 たとえば、部活の試合で帰りが普段よりもっと遅くなっても、家庭の事情で家に居られないような日も、ゼロ日にはしないという覚悟を持とう。
 どうしても物理的もしくは精神的にできない日があったらどうするか。
 翌日には持ち越さないことが大切だ。
 肉体的にバテていても、気持ち的にムリな状態も、一晩ぐっすり寝れば普通はなんとか挽回する。
 遅れをとりもどそうと力む必要は全くない。ふたたび淡々とやるべきことを普通にこなせばいい。
 二日連続でさぼると、自分で自分を甘えさせるクセがついてしまう。
 二日連続でやらないことを避けさえすれば、やる方が普通になり、それが自分の性質になっていく。三年間じっくり自分の体質を変えていくことが、結果として大きな達成を生む。

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「水の東西」の授業(1) 評論とは何か

2015年04月15日 | 国語のお勉強(評論)

「水の東西」の授業1 評論とは何か


Q1 この文章のジャンルは何ですか。目次を見て確認しよう。
A 評論

Q2 「評論」と同じ構造の熟語を選べ。
 a日没  b読書  c流水  d善悪  e平易
A e

板書
 評 … あげつらう・はかる
 論 … あげつらう

 あげつらう … ①物事の理非、可否を論じ立てる。
          ②ささいな非などを取り立てて大げさに言う。

説明
 評論とは、何かについての「問題点を指摘する文章」だということです。
 では、何について述べているのでしょう。「現代文」という時間に、日本語で学習しているという事実が、一番の根拠です。現代の日本に関する様々なことを論じているのです。
 では、「現代」とはどういう時代でしょうか。この先、数々の評論文を読んでいくと明らかになっていきますが、「近代化が進んだ結果としての今」が現代であると、とらえてください。

 評論 … 近代化の結果として成立している現代に対する筆者の疑問や批判を述べた文章


Q3「水の東西」というタイトルの「東」「西」はそれぞれ何を表しているのか。
A 東 … 東洋(実質は日本) 西 … 西洋(ヨーロッパ・アメリカ)

板書
〈 評論の話題の基本パターン 〉
         B    A
        西洋 ←→ 日本
        現在 ←→ 昔
     現代・近代 ←→ 前近代
 一般論・常識・通念 ←→ 筆者の主張

説明 
 近代化、とくに日本のそれは西欧化でしたが、その結果として成り立っているのが現代の日本です。
 私達は、この近代化、西欧化を「良いこと」と考えたからこそ、そのように進めてきました。
 その結果、様々な問題が生まれている状況について、筆者は論じます。
 一般的にはBがいいと考えられているが、「私はAだと考える」という方向で論は進められます。

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