バレーボール部の女子メンバーが退部することになり、送別会を開催した。チームとしての送別会開催は実に5年ぶりである。彼女の在籍期間はわずか9ヶ月と短く、急遽決まった送別会にも関わらず、元気で明るい彼女の為に貸切の送別会会場にはメンバーほぼ出席の18名で埋め尽くさせていた。
悲しい雰囲気はうちのチームにも、彼女のキャラクターにも似合わないので元気いっぱい笑顔で見送る。出席したメンバーよりそれぞれ惜別メッセージが贈られた後、テーブルに運ばれて来たケーキには在籍月数を表す「9本」のローソクが立っていた。
3時間を越える送別会が終わり、数箇所の電柱に貼り付けた会場案内の看板を撤去しつつ、二次会へと向かう。涙は一切無しのいい送別会だった。そして翌週彼女が最後の練習参加をしたのだが、いつもと何も変わらない雰囲気のまま、まるでまた来週も参加するかのように普通に別れた。
じゃあ、またね