鮮やかな富士山を見下ろしながら、昼前に出雲縁結び空港に到着。2014年8月以来の島根県入りではあるものの、今回初の飛行機での上陸である。
空港からバスで出雲市駅に向かい、駅前のホテルに荷物を預け、山陰本線で大田市(おおだ)駅まで約40分ワンマン電車に揺られ、駅前からバスに乗り、30分余りで2007年世界遺産登録された石見銀山に到着。(バスの関係で)世界遺産センターを足早に見学し、大森停留所まで戻り、唯一公開されている坑道跡・龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)を目指す。徒歩では片道45分なので2018年9月の池島同様、電動自転車を借りる。石見銀山は1923年の休山まで約400年採掘されてきた世界有数の鉱山遺跡で、あちらこちらに間歩入口がある。
山道を上ること15分程度で駐輪場に到着し、そこからは入口まで約300mを徒歩で登る。「間歩(まぶ)」とは銀を採掘した坑道のことで、1715年に開発された銀の採掘坑道の壁面や天井にはノミで掘った跡がそのまま残る旧坑道へと入る。ひおい抗(小さな坑道)や竪坑(垂直に掘られた坑道)を見学。ただ天井が低い為、新坑道までの157mは少しかがんだ体勢で歩くのはほんの少し大変だった。
新坑道を通り抜け、約400mの遊歩道を歩き、再び自転車にまたがり、坂道をほとんど漕がずに麓まで到着(往復で約1時間)。自転車を返した後、江戸時代の武家屋敷や代官所跡、銀山で栄えた豪商の住宅などが並ぶ大田地区の街並みを散策。
2016年6月に訪れた岡山県高梁市とも似た街並みを存分に堪能し、遅めのランチ(ビール付き)をし、再びバスに乗り込み、大田市駅経由で出雲市駅まで戻った。
ひと休みしてから夜はホテルおススメの店舗で山陰沖ののどぐろ一夜干し、奥出雲のくみ出し豆腐を楽しんだ後、締めで日本一になった十六島(うっぷるい)の岩のりと同じく日本一の仁多米のおにぎりと共に待望の宍道湖産大粒しじみ汁で締めた。前回食した時のしじみの深みのある味わいに再び感動しつつ、翌朝も朝食でしじみ汁(二杯)を頂戴し、昼頃に出雲を後にした。今回も24時間ほどの滞在だったものの、あれこれとスケジュールを詰め込まず、ポイントを絞れば十分にじっくりと楽しめるものである。
そしてこの旅で「肉類」を食べなかったことに帰った後に気が付いた。(明日はおまけ編)