不適切な販売を招いた日本郵政グループはかんぽ生命の保険を委託販売する日本郵政の営業ノルマについて、廃止する方針を固めた。当面は不適切な販売で損失を被った顧客対応を優先する。局員は目標に対する達成率を日々突きつけられ、成績が悪いと研修参加などを求められる。こうした過剰なノルマがプレッシャーとなり・・・とのこと。
二十歳の頃、損保代理店の研修生として働いていた時にも三ヶ月ごとにノルマがあり、それをクリア出来ないと研修生を卒業し代理店になるシステムだった。卒業まで27か月もの間、ノルマ査定月があった訳だが、最後の1回はかなり厳しく自分自身で契約(自己契約)して、無理やりクリアした記憶がある。局員さんの給与体系は知らないが当然成約ごとにポイントやボーナス等があっただろう。今回のケースでは様々な圧力があったとしても、最終的には販売員のモラルの問題なのだが、ノルマなしは根本的な解決になっていない最近流行の単なる対外的対処に過ぎない。そもそもプレッシャーがあろうがなかろうがしない人はしないし、ある程度プレッシャーが無ければ保険の契約をわざわざ頭を下げて獲得しないだろう。
こうしてまたひとつ争いも競争も試練も達成感もない穏やかな社会となりましたとさ。めでたし、めでたし。