【明けましておめでとうございます。本日1/4(土)まで正月休みとさせて頂きます。予約投稿にて】
映画「瀬戸内少年野球団(1984年公開)」を観た。
【解説】作詞家・阿久悠の自身の郷里・淡路島での少年時代をつづった同名小説を篠田正浩監督が映画化。敗戦直後の淡路島を舞台に、初めてする野球に夢中になっていく少年たちと戦争の影を引きずる大人たちの姿をノスタルジックに描く。昭和20年9月。淡路島の国民学校。敗戦によって、この学校でも軍国教育から民主主義教育に変わり、子どもたちにも少なからず戸惑いが生じる。5年男組の担任の駒子先生(夏目)は新婚直後に夫・正夫(郷)が戦死、嫁ぎ先の家に留まるべきか悩んでいたが……。
今やハリウッドスターとなった渡辺謙の映画デビュー作であり、夏目雅子の遺作となった本作品。港町や街並みにはとても惹かれるのだが、公開当初から思っていたヒロインの魅力のなさが最後まで影響する。岩下志麻が艶っぽい存在感を示したが、主役である夏目雅子の存在感が何故かやたら薄く感じた。また是枝監督作品を観てからの鑑賞だったので、子役の芝居が昔ながらに感じてしまう。またタイトルにもあるにも関わらず野球を始め、各エピソードがとても薄く感じ、最終的にぼわっとしたままエンディング。
金比羅山が途中で登場すると、反射的にあの石段の辛さを思い出してしまった。