映画「アメリカン・グラフィティ(1974年公開)」を観に行った。
【解説】後に「スター・ウォーズ」を生み出すジョージ・ルーカスの出世作となった長編第2作。1960年代初頭のアメリカを舞台に、4人の若者たちが過ごす一夜をロックンロールの名曲の数々に乗せて描いた青春群像劇。1962年、カリフォルニア北部の小さな街。高校を卒業したばかりのカートとスティーブ、1学年下のテリーと年上のビッグ・ジョンの4人は、それぞれの愛車に乗っていつもの溜まり場に集まる。カートとスティーブは大学に進学するため、翌朝に故郷を出る予定だ。4人は故郷でともに過ごす最後の夜を楽しむべく、それぞれの思いを胸に街へ繰り出していく。スティーブ役を後に監督として大成功を治めるロン・ハワード、カート役を「ジョーズ」のリチャード・ドレイファスが演じた。無名時代のハリソン・フォードも出演。
今年度の午前十時の映画祭14で唯一観たかった作品で、小雨の降る休日の寒い朝に2019年以来6年ぶりの映画祭へ向かった。本ブログでもすでに2回登場しており、数えきれないほど観た上にDVDも持っているにも関わらずどうしても大きなスクリーンで一度観ておきたかった。若者たちが男女とも肉食系でロックと車とナンパに夢中になりながら、大人未満子供以上のとんがった行動や背伸びした考え方や深くない結論がどこか微笑ましい。当てもなく街を車で流したり、目的もなくドライブインにたむろして大騒ぎする様は自分にはなかった行動だったな~と今回もしみじみと感じた。特に大きな出来事もなくどこか淡々としつつもまったりとしたたったひと晩の描写がやはり好きで、あっという間にエンディングを迎えた。
前回から3年経過した還暦間近の爺さんにとって「ケツを上げろ ギアを入れろ」の台詞は違った意味で重く深く受け止めた。