映画「マルサの女2(1988年公開)」を観た。
【解説】マルサ(国税局査察部)の地上げ屋や宗教法人に対する戦いを描く。「マルサの女」シリーズの第二弾で、脚本・監督は同作の伊丹十三、撮影は「いとしのエリー」の前田米造がそれぞれ担当。
本作品も何回も観た作品であったものの本ブログでは未掲示だった。バブル期の地上げのシーンで億単位の立退料が登場する。懐かしい日本狂乱時代のひとコマである。ちなみにその後2004年4月1日に民法395条の改正が改正され、短期賃貸借保護制度が廃止された。これにより建物が競売された場合、建物に抵当権が設定された後に賃貸借契約を結んだ賃借人に ついては、6ヶ月間の明渡し猶予期間をもって退去・明け渡しとなった。「ミンボーの女」では公開19年後に暴力団排除条例が、本作品では16年後に法改正された。もし伊丹監督がご存命であれば、どのような視点と切り口で新作を発表したのだろうか?
パート1と比べ確実にパワーアップしているものの、少し物足りなさを感じるのは続編への過大な期待感と音楽じゃないかと思う。