毎朝朝刊に目を通す。もう数十年続けている朝の習慣である。
子供たちを始め新聞を取っている世帯は最近少ないようだが、昭和男としてはやはり新聞紙に触れながら読む朝の時間は楽しみの一つである。中でも読者の投稿欄は様々な意見が飛び交っており、いろいろな発見がある。同意や共感する内容もあれば、途中で読むことさえ止めたくなるほど私と反した内容もある。ただ毎日読んでいると何となく世論や世情の流れが見えてくる。万物は生々流転なので私が幼い頃と現代とでは異常気象を始め、ルールやマナー、常識が明らかに変わっている。だから仕事上でもそれらを踏まえてある程度想定して行動を心掛けているのだが、それでも予想外の展開になることが頻繁に起きる度に自分の想定不足を嘆く。
ただ変化し続けているものの、有難いことに突然劇的に変わることはなく、少しずつ徐々に変わっていくので、しっかりと時流を読み取っておく必要があるんだろうと思う。それを怠ると浦島太郎になってしまい、苛立ちや不条理を感じて怒鳴り声を上げる爺になるのかも知れない。ちなみにそうならないようには「竜宮城から一切出ない」って方法もある。