映画「GONIN(1995年公開)」を観た。
【解説】バブル崩壊で世間からはみ出してしまった五人の男たちが仕組んだ強盗計画の顛末をスタイリッシュな映像で描くバイオレンス・アクション。監督・脚本は今回は名美と村木の愛の物語を離れた「夜がまた来る」の石井隆。撮影は石井とのコンビが冴える佐々木原保志。五人に紛するのは、「プ」の佐藤浩市、「RAMPO」の本木雅弘、「ゴト師株式会社スペシャル」の根津甚八、「EAST MEETS WEST」の竹中直人、「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」の椎名桔平。LD化の際再編集され119分の<特別版>が製作された。また2007年には121分の<REAL EDITION>が製作されている。
地上波での放映予定を知り、録画して休日に2015年以来9年ぶりに視聴。バイオレンスと狂気が入り混じる元気いっぱいの頃の奥山製作総指揮作品である。佐藤浩市、根津甚八、永島敏行らの男気溢れる俳優たちの中で、鶴見辰吾ともっくんが実にいい味を出している。足を引き摺る根津甚八の元妻、ヒットマンビートたけしの眼帯、終盤流れるちあきなおみの「赤い花」など細かい演出がとても印象深い。
たまに観るバイオレンス作品は問答無用の面白さがあると改めて感じた今年初めての映画鑑賞であった。