現在開催されている夏の甲子園は雨の影響で7日延期され、昭和50年の第57回大会の5日を46年ぶりに更新した。順延の影響で開始時刻が19時を超える試合もあり、甲子園史上最も遅いプレイボールとなった結果、21時40分の最遅ゲームセットにもなってしまった。3日連続の順延などイレギュラー続きの大会である。
線状降水帯を始めとする異常気象による順延に加え、年々酷くなる灼熱の甲子園での開催はもう限界ではないだろうか?球児たちにとってあこがれの甲子園であるので、かなり反発はあるだろうが、優先順位とすればまずは選手たちの(将来を含めての)健康が第一でその次には快適な野球環境ではないだろうか?東京ドームが出来た1988年当初「屋根の下で野球なんて」と批判の声が多かったが、あれから30年余りが過ぎ、雨天の心配もなく、夏でも快適に観戦出来る環境にすっかり慣れてしまっているように、長い歴史や伝統を変えるのは大変だが、実際に変えてみるとなんて事はないことも少なくない。
とりあえず初めは春の甲子園だけにして、夏は大阪ドームを始め他のドーム球場でも良いのではないだろうか?特に札幌ドームはファイターズが2023年に新球場エスコンフィールド北海道へ移れば、現在タイガースが甲子園を高校野球に手放すような「死のロード」も発生しなくなり、かなり実現性が高い気がする。それでもあくまでも甲子園にこだわるのであれば夏ではなく秋の開催だろうか?それはオリンピックも同様である。
どちらにせよ一度球児たちの意見を聞いてみても良いかも知れない。