公開20周年を記念し、特別上映された映画「六月の蛇(2002年公開)」を池袋新文芸坐へ観に行った。
【解説】セックスレスの夫婦とその妻のストーカーによる、ゆがんだ性愛の行方を描いた官能ドラマ。監督・脚本は「BULLET BALLET バレット・バレエ」の塚本晋也で、自ら撮影監督も務める。主演は、「冷血の罠」の黒沢あすかと「行楽猿」の神足裕司、「溺れる人」の塚本晋也。第59回ヴェネチア国際映画祭第1回コントロコレンテ部門審査員特別大賞受賞、協賛企画WEB SITEキネマトリックス長編映画部門最優秀作品賞受賞、第34回シッチェス国際映画祭最優秀主演女優賞(黒沢あすか)受賞、最優秀美術監督賞受賞、第25回記念ヨコハマ映画祭2003年日本映画ベストテン第5位、第22回オポルト国際映画祭ファンタジー特別賞受賞、最優秀主演女優賞(黒沢あすか)受賞、第13回東京スポーツ映画大賞主演女優賞(黒沢あすか)受賞作品。
上映後に塚本監督と主演の黒澤あすかのトークショーがあると知り、黒澤あすか見たさに上映1ヶ月前の予約開始と同時に最前列ど真ん中を確保出来たものの、スクリーンがかなり上にあり、常時見上げた状態となり、スクリーン全体を見渡せたかは不明な鑑賞だった。タイトル通り雨のシーンが続くのだが、伊丹作品の「お葬式」や「マルサの女」での印象的な雨とはまたひと味異なる雨が降る。後半から独自の世界が広がり、難解な作品に思えたのはスクリーンすべてを観れなかったからだろうか?それとも自分の読解力が低かったか・・・
ただ黒沢あすかは20年前の本作品よりも10年前の映画「冷たい熱帯魚(2011年公開)」映画「闇金ウシジマくん(2012年公開)」の方がずっと艶っぽいし、何よりも魅力的で綺麗に思えた。上映後のトークショーは距離にして2メートルほどの目の前に監督、すぐ横に黒沢あすかと言う緊張する環境で、彼女は自分の居場所として「裸で演技が出来る女優」を本作品で見つけたと言っていた。格好いいぜ。
館外に出るとスクリーン同様に雨が降っていた。