【明けましておめでとうございます。1/4(木)まで正月休みとさせて頂きます。予約投稿にて】
映画「野性の証明(1978年公開)」を観た。
【解説】大ヒットとなった『人間の証明』に続いて森村誠一のベストセラーを映画化。東北の寒村で大量虐殺事件が発生。唯一生き残った少女・頼子はショックから記憶喪失となっていたが、当時山中でサバイバル訓練を行っていた自衛隊員・味沢に引き取られる事になる。退役した味沢と頼子は地方都市で平穏な生活を行っていたが、予知能力とも言える頼子の持つ不思議な力が二人を巨大な陰謀へと巻き込んでいく……。
公開当時「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」のフレーズが頻繁に流れていた薬師丸ひろ子のデビュー作品である。映画「君よ憤怒の河を渉れ」の中野良子と高倉健コンビを筆頭に夏木勲、松方弘樹、成田三樹夫、梅宮辰夫、丹波哲郎、三國連太郎、(トンガっている暴走族の)舘ひろしらの豪華キャスト。大場組に牛耳られている東北の田舎町にて体制と権力に立ち向かう・・・と実に面白い展開でぐいぐい引き込まれるのだが中盤以降のかなり強引な展開に少しずつ気持ちが離れて行く。ラストシーンはどこかで観たのだろうか?何故か知っていた。
薬師丸の予知能力は無くても良かったのかも知れない。だってそもそも肝心な所で発揮されないし・・・そもそも高倉健はどうやって薬師丸を引き取ったのだろうか?戦車に立ち向かっていくラストシーンは、エンディングロールでは戦車に追い掛けられているのは何故?大場組は結局?などなど不可解なままエンディングを迎えてしまった。
ちなみに「人間の証明(1977年)」に続く作品だったので、「これからは証明シリーズが続くのか?」と思いきや、次作は「悪魔が来りて笛を吹く」だった・・・