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クモマベニヒカゲとハンゴンソウ
20XX-7-24 (土) 晴れ 猛暑 35℃
この日、 K 氏夫婦は早朝6時から NK 岳へ誰よりも早く登り、最盛期のクモマベニヒカゲを60頭ほどすくって意気揚々と下山した。
そのあとずいぶん沢山の人が登ってきたらしいがまったく採れなかったようだ。
みなさん、今年は隔年発生のクモマベニヒカゲが出ない年だから...etc などと話しあいながら空しく下山。
それでも今日、明日はかなりのクモマベニヒカゲ狙いの採集者が NK岳の狭い発生地に入るらしい。
しかしK氏夫妻が多くの個体をすくってしまったので、この産地ではもはや多くの個体は期待できないだろう。
このところ大雪湖周辺ではクロオオイチはぜんぜん採れていないとのこと。
近年、クロオオイチ狙いの採集者が、クロオオイチが採れずクモマベニヒカゲ採集に転戦するのことが多いので有名産地では絶え間ない採集圧のせいか、クモマベニヒカゲ個体数は激減しているようだ。
しかし、この蝶の発生地は、広大な大雪山系ではほかにも多数あるとおもわれ、この蝶を多数観察したい場合は新天地を自分で捜すしかないだろう。
この蝶に関してもう一つの問題点は、短い発生時期を正確につかむのが難しいことだ。
たとえば 20XX-7-18 (日) この日 NK 岳ではクモマベニヒカゲの発生時期はまだ早く1♂を見たのみであった。
クモマベニヒカゲ発生の指標植物はこの蝶が最も好む吸蜜植物のハンゴンソウだがこの日はまだツボミであった。。
しかし、その1週後にはピッタリ発生最盛期となり多数の個体がみられている。ハンゴンソウも満開状態。多くの昆虫が吸蜜に集まっていた。
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その1週後にはもう汚損個体ばかり。
大雪山系のクモマベニヒカゲの発生最盛期は、積雪量との関係か、平気で7-10日ほど変動するようだ。
最近は大雪山の山奥ではなく国道沿いに大繁殖した外来種コウリンタンポポに吸蜜する個体がみられるようになった。
北海道の高山蝶代表のクモマベニヒカゲが攻撃的外来種筆頭のコウリンタンポポに吸蜜する姿は、異様な光景にも見え、かわいそうな光景にも見える。
クモマベニヒカゲの写真はすべてX氏撮影。
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