オホーツクのエゾヒメギフチョウ産卵調査。
2023-5-13( 土 ) 晴れ 21℃ 暖かい
久しぶりによい天気で暖かそうな日。午後からとある北見市近郊のエゾヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi yessosensis Rothschild の発生地に産卵状況を見にゆきました。
この産地は今年は成虫の盛期にはきておらず、産卵調査も二年ぶり。昨年の春は林道の入り口に半端ではない巨木がもろに倒れ込み、完全に通行止めになってしまいエゾヒメギフチョウにもあえずしまいでした。
北見市近郊には小規模なエゾヒメギフチョウ発生地は多いが、昨年のことがあったので今年は別の発生地にエゾヒメギフチョウに逢いに行って成虫のシーズンは終わりました。
最近、このエゾヒメギフチョウ産地の近くで広範なカラマツ林の伐採がありました。伐採があると林道が整備されるので、昨年林道に倒れ込んだ巨木も処理されているかも知れない。
ということで何となく行ってみたら予測どおり巨木は処理され林道は開通していました。林道をしばらく走って自然度が高くなってきたあたり、いつもエゾヒメギフチョウの多いあたりには葉が展開したオクエゾサイシンの小規模な群落がパラパラみられます。
珍しく表に2卵。
30分ほど、林道200mほどの区間で調べると、産卵されている群落は6個所、卵は130卵ほどを確認。例年より多い印象。
汚損したオス。
これは産卵後、やや時間が経過し葉が大きくなって卵どうしの距離が開いています。孵化が近いとおもいます。
この卵塊は、ごく最近産まれたものとおもわれます。
この産地内ではさらに産卵株はあると思います。
メスは見かけませんでしたが汚損したオスが 5-6 匹、速く飛んでいました。
ここは、10年程前、私が偶然発見した産地です。規模は小さいが色々な意味で貴重な発生地なのでチョウの採集は極力控え、観察や調査で重宝しています。
フキノトウはもう種子を作っています。
最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の バナー をワンクリックしていただければ幸いです。