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北海道南部のフジミドリシジミ採卵こと始め。
道東オホーツクの蝶愛好家にとってフジミドリシジミはあこがれの蝶であった。
道南のフジミドリシジミ飼育品。 ♂ 表面。
道南のフジミドリシジミ飼育品。 ♀ 裏面。
フジミドリシジミは道南のブナの多い場所に発生するという。
成虫の採集は無理と考え、越冬卵の採集をまず考えた。
しかし、当時、ブナとはどんな樹木なのか、どこにいけば見られるのか、ブナの木のどこに産卵するのか、道東の蝶屋はまったく知らなかった。
今から25年も昔のこと、若かった私とF氏は、意を決して3月の道南へ向かった。
樹木図鑑でブナに関するいろいろを頭に叩き込んだが、本当に卵を発見できるかはまったく自信はなかった。
これはオホーツクの蝶屋のフジミドリシジミ採卵こと始めの話です。
やみくもに選んだ最初の目的地は道南の山奥にある二股温泉。
夜半に雪道の林道を走って真夜中に山奥の二股ラジウム温泉に着いた。
私たちを出迎えたのは旅館のおじさんではなく 40-50頭ものキタキツネの大群であった。
どうやら、観光客相手に旅館が餌付けしているようだった。
今では野生動物の餌付けは良くないこととされるが当時はそうではなかった。
いじめられっこ役の小型キツネのシッポをキツネたちが交互にかじって遊んでいるようで、かじられたキツネの絶叫がひびく。
シッポの毛が無くなって骨が見えていた。
温泉に入ってやたら質素な夕食を食べて、明日からの作戦を練った。
当時の情報ではフジミドリは比較的太いブナの幹に産卵するという話であったので立派なノコギリを持参していたのだ。
翌朝、ブナならその辺にいくらでもあると温泉のおじさんのいうとおり、すぐにブナを確認。
その後、今にしておもえば 乱暴な話だが、ひたすら5-10cmほどの太さの枝をバッサバッサと切り落とした。
いくら太い枝を切りおとしてもフジミドリの卵は見つからない。
しかし、やがて太い枝の分岐に白く輝く大きなフジミドリの越冬卵を発見したときは感激で目に涙がにじんだ。
そのうち、フジミドリの越冬卵は太い幹ではなく、頂芽のひとつ下の分岐に多く産まれていることなどがその日のうちにわかってきた。
北海道のフジミドリシジミ採卵に関してはさらに詳しいノウハウがあるが、それは割愛。
我が家の180坪の庭やF氏宅など北見市の蝶屋さんたちはフジミドリシジミを飼うために道南から持ってきたブナを庭に植えた。
ブナはどんどん大きくなり、やがて手がつけられないほど大きくなる予感がして怖くなり、その後漸次切り倒された。
しかし、実は北見市や網走市には私たち以外にブナを植えた方々もいた(恐らく蝶とは無関係)。
オホーツクのあちこちに、恐らく移植されたブナがあることもわかった。
こういった人為的な分布拡大も樹木や草花の場合は、誰も気にしないのは興味深い。
よそからもってきた蝶や外来魚など放すと、おそらく非難ごうごう、新聞ネタになることは間違いないのだが。
写真はF氏撮影。
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北海道南部のフジミドリシジミ採卵こと始め。
道東オホーツクの蝶愛好家にとってフジミドリシジミはあこがれの蝶であった。
道南のフジミドリシジミ飼育品。 ♂ 表面。
道南のフジミドリシジミ飼育品。 ♀ 裏面。
フジミドリシジミは道南のブナの多い場所に発生するという。
成虫の採集は無理と考え、越冬卵の採集をまず考えた。
しかし、当時、ブナとはどんな樹木なのか、どこにいけば見られるのか、ブナの木のどこに産卵するのか、道東の蝶屋はまったく知らなかった。
今から25年も昔のこと、若かった私とF氏は、意を決して3月の道南へ向かった。
樹木図鑑でブナに関するいろいろを頭に叩き込んだが、本当に卵を発見できるかはまったく自信はなかった。
これはオホーツクの蝶屋のフジミドリシジミ採卵こと始めの話です。
やみくもに選んだ最初の目的地は道南の山奥にある二股温泉。
夜半に雪道の林道を走って真夜中に山奥の二股ラジウム温泉に着いた。
私たちを出迎えたのは旅館のおじさんではなく 40-50頭ものキタキツネの大群であった。
どうやら、観光客相手に旅館が餌付けしているようだった。
今では野生動物の餌付けは良くないこととされるが当時はそうではなかった。
いじめられっこ役の小型キツネのシッポをキツネたちが交互にかじって遊んでいるようで、かじられたキツネの絶叫がひびく。
シッポの毛が無くなって骨が見えていた。
温泉に入ってやたら質素な夕食を食べて、明日からの作戦を練った。
当時の情報ではフジミドリは比較的太いブナの幹に産卵するという話であったので立派なノコギリを持参していたのだ。
翌朝、ブナならその辺にいくらでもあると温泉のおじさんのいうとおり、すぐにブナを確認。
その後、今にしておもえば 乱暴な話だが、ひたすら5-10cmほどの太さの枝をバッサバッサと切り落とした。
いくら太い枝を切りおとしてもフジミドリの卵は見つからない。
しかし、やがて太い枝の分岐に白く輝く大きなフジミドリの越冬卵を発見したときは感激で目に涙がにじんだ。
そのうち、フジミドリの越冬卵は太い幹ではなく、頂芽のひとつ下の分岐に多く産まれていることなどがその日のうちにわかってきた。
北海道のフジミドリシジミ採卵に関してはさらに詳しいノウハウがあるが、それは割愛。
我が家の180坪の庭やF氏宅など北見市の蝶屋さんたちはフジミドリシジミを飼うために道南から持ってきたブナを庭に植えた。
ブナはどんどん大きくなり、やがて手がつけられないほど大きくなる予感がして怖くなり、その後漸次切り倒された。
しかし、実は北見市や網走市には私たち以外にブナを植えた方々もいた(恐らく蝶とは無関係)。
オホーツクのあちこちに、恐らく移植されたブナがあることもわかった。
こういった人為的な分布拡大も樹木や草花の場合は、誰も気にしないのは興味深い。
よそからもってきた蝶や外来魚など放すと、おそらく非難ごうごう、新聞ネタになることは間違いないのだが。
写真はF氏撮影。
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