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ヒメチャマダラセセリが希少種指定とは
2018年1月19日(金)北海道新聞朝刊
ヒメチャマダラセセリはすでに国の指定する天然記念物でもともと採集禁止なのに、なにを今さら希少種指定なのだろうかと法律関係にはまったく素人ながら素朴な違和感をおぼえました。
そこでネットレベルですが多少の情報を得て考察してみました。見当違いな考察になっていれば、ぜひご指摘ください。
国内希少野生動植物種 および 緊急指定種 とは
絶滅のおそれがあり、人為的な影響により減少が見られる種で種の保存法上の規制対象となるもの と考えられます。
これは文部省の指定する特別天然記念物とはまったく異なる概念の指定のようです。
この指定はあらゆる希少生物を対象にしていますが以下は、今回の蝶に限った話になります。
要するに、ヒメチャマダラセセリを採集したり現在所持している標本を無断で展示したり他人に譲渡したり販売したりしたら 種の保存法 を適用して、厳しい罰則を科すからな 覚悟しろ といった脅し効果を期待する措置と考えればよいと思います。
人為的な影響 とはヒメチャマダラセセリの場合でいえば、ずばり成虫、幼虫、卵を採集する密猟者 を指すものと言えます。
ただ、今どき多大なる危険を冒してまで、こんなやたらと地味な(ある意味チンケな)蝶を密猟する人がいるのか、もしいたとしても蝶の減少原因が単に密猟者によるものだけなのかといった疑問もあります。
私はかねてより、象さんを射殺して象牙をさばく密猟者を念頭に考えられたような法的措置を、まったく別次元の生物である蝶にも適用しようというのは噴飯ものみたいな気もしていました。
みそもくそもいっしょ といった感じ。ある意味では 徳川綱吉の 生類憐れみの令 にそっくりな側面もある。
全国にはヒメチャマダラセセリはもとより他の希少種蝶の 規制以前に採集された標本 を所持している方はおびただしい数になることを完全無視しているのも大きな問題です。
この点に関しては完全に憲法違反であるという意見もあります。
ヒメチャマダラセセリは従来、文部大臣が指定する国の天然記念物で、たとえば採集許可などは文部省関連の文化庁にお伺いをたてることになっていましたが、ここに環境省が横からしゃしゃりでた様相を呈しています。
手ぬるい文部省などにまかせておけばこの種は消えてしまう といったところでしょうか。
単なる縄張り、利権あらそい、業績作りではないかという意見もあります。
ただ現在、一般的な蝶愛好家たちの間では、現状をあるがまま手をつけず、蝶の採集禁止や標本の譲渡販売禁止を徹底すればその蝶の絶滅を防げる などと考えるのは現場をほとんど知らない環境省のお役人のみだと認識されています。
もしかすると、そんなことにはまったく興味はなく、単に採集(捕獲)禁止種を増やすだけがオイラの仕事と考えている気配すら感じられます。
環境省の担当職員の方( ころころ担当は変わるのでしょうが )は、是非このような認識をくつがえし、希少種の絶滅予防ないし絶滅先送りに寄与するもっともっと有用な方策を提示する方向に仕事内容を大きくシフトしていってほしいと考えます。 少なくともそのような姿勢くらいは示してほしい。
現在の環境省のマンパワーではそんなことまではとても手が回らないといういいわけが聞こえてきそうです。
しかし 単に採ったらダメよ かじるからな というだけなら我が家のわんこにも言えます。
幸い、ヒメチャマダラセセリに関しては地元有志などが中心となって最近、文化庁 ? の許可を得て 実験的にハイマツを切ったりキンロバイを剪定するなど、産卵環境改善の試みがなされているようで、その結果にも期待したいところです。
国内希少種の指定については3年ごとの見直しも図られる制度設計になっているといい将来、ヒメチャマダラセセリはともかくイシダシジミなどは再検討されるような状況がくることを期待したい。
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ヒメチャマダラセセリが希少種指定とは
2018年1月19日(金)北海道新聞朝刊
ヒメチャマダラセセリはすでに国の指定する天然記念物でもともと採集禁止なのに、なにを今さら希少種指定なのだろうかと法律関係にはまったく素人ながら素朴な違和感をおぼえました。
そこでネットレベルですが多少の情報を得て考察してみました。見当違いな考察になっていれば、ぜひご指摘ください。
国内希少野生動植物種 および 緊急指定種 とは
絶滅のおそれがあり、人為的な影響により減少が見られる種で種の保存法上の規制対象となるもの と考えられます。
これは文部省の指定する特別天然記念物とはまったく異なる概念の指定のようです。
この指定はあらゆる希少生物を対象にしていますが以下は、今回の蝶に限った話になります。
要するに、ヒメチャマダラセセリを採集したり現在所持している標本を無断で展示したり他人に譲渡したり販売したりしたら 種の保存法 を適用して、厳しい罰則を科すからな 覚悟しろ といった脅し効果を期待する措置と考えればよいと思います。
人為的な影響 とはヒメチャマダラセセリの場合でいえば、ずばり成虫、幼虫、卵を採集する密猟者 を指すものと言えます。
ただ、今どき多大なる危険を冒してまで、こんなやたらと地味な(ある意味チンケな)蝶を密猟する人がいるのか、もしいたとしても蝶の減少原因が単に密猟者によるものだけなのかといった疑問もあります。
私はかねてより、象さんを射殺して象牙をさばく密猟者を念頭に考えられたような法的措置を、まったく別次元の生物である蝶にも適用しようというのは噴飯ものみたいな気もしていました。
みそもくそもいっしょ といった感じ。ある意味では 徳川綱吉の 生類憐れみの令 にそっくりな側面もある。
全国にはヒメチャマダラセセリはもとより他の希少種蝶の 規制以前に採集された標本 を所持している方はおびただしい数になることを完全無視しているのも大きな問題です。
この点に関しては完全に憲法違反であるという意見もあります。
ヒメチャマダラセセリは従来、文部大臣が指定する国の天然記念物で、たとえば採集許可などは文部省関連の文化庁にお伺いをたてることになっていましたが、ここに環境省が横からしゃしゃりでた様相を呈しています。
手ぬるい文部省などにまかせておけばこの種は消えてしまう といったところでしょうか。
単なる縄張り、利権あらそい、業績作りではないかという意見もあります。
ただ現在、一般的な蝶愛好家たちの間では、現状をあるがまま手をつけず、蝶の採集禁止や標本の譲渡販売禁止を徹底すればその蝶の絶滅を防げる などと考えるのは現場をほとんど知らない環境省のお役人のみだと認識されています。
もしかすると、そんなことにはまったく興味はなく、単に採集(捕獲)禁止種を増やすだけがオイラの仕事と考えている気配すら感じられます。
環境省の担当職員の方( ころころ担当は変わるのでしょうが )は、是非このような認識をくつがえし、希少種の絶滅予防ないし絶滅先送りに寄与するもっともっと有用な方策を提示する方向に仕事内容を大きくシフトしていってほしいと考えます。 少なくともそのような姿勢くらいは示してほしい。
現在の環境省のマンパワーではそんなことまではとても手が回らないといういいわけが聞こえてきそうです。
しかし 単に採ったらダメよ かじるからな というだけなら我が家のわんこにも言えます。
幸い、ヒメチャマダラセセリに関しては地元有志などが中心となって最近、文化庁 ? の許可を得て 実験的にハイマツを切ったりキンロバイを剪定するなど、産卵環境改善の試みがなされているようで、その結果にも期待したいところです。
国内希少種の指定については3年ごとの見直しも図られる制度設計になっているといい将来、ヒメチャマダラセセリはともかくイシダシジミなどは再検討されるような状況がくることを期待したい。
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