この日は朝から大雨注意報が流れて、猛暑を忘れるほど肌寒い日となり外出を控えてのんびりと水彩画を描く一日と決め込んだ。
外へ出かけての風景スケッチも自然やレトロな雰囲気に触れて楽しいが、この夏は猛暑続きで戸外に出ることすら躊躇していたので、全く描けない日々が続いていた。
花やくだものなど静物画は、モチーフがその気になればジョギングの道すがら目にするものなど豊富で、四季折々に咲く花や落ち葉など季節感あふれるものを集めて描いてみた。
猛暑もすぎて秋の気配が静かに着実に忍び寄っており、松ボックリやどんぐりもいつの間にか足元に転がっていて、見過ごすことが多いが水彩画のモチーフとして考えると実に面白い。
先輩からは、よく画が上達したいなら、沢山描くこと・沢山鑑賞すること・沢山模写することとアドバイスしてもらっているが、描きたい画風を真似ることはなかなか言うほど簡単ではなく苦労している。
また、今年は猛暑の置き土産だろうか、藤沢地産のぶどう(藤稔)やスイカなどは、非常に甘みが強かったようである。口にする前には必ず描いたり写真に残しておき、描くようにしているが、風景画と比べて目の前の複雑さから彩色や立体感を出すのに大変苦労するところである。
ボタニカル・アートとは異なり、水彩画は正確を求めるのではなく雰囲気を表現したいと思っているが、花一輪とじっくりと向かい合うと、その花びらや葉の形や色合いは実に様々で描写に工夫を要するところである。
この日は、時間を気にすることなく この夏のひまわりやトウモロコシや、秋の落葉などの彩りを吟味してみたが、これまで見過ごしてきた静物の魅力を改めて実感し 表現の仕方により同じ花も違った趣が出てくる楽しさを感じている。
拙い画ですが、最近の作品も含めて掲載してあります。よろしかったらコメントしてください。