絶好のスケッチ日和に恵まれて、APECで厳戒態勢の横浜を避けて、久しぶりに東京を描こうと、スケッチ仲間と東京池袋の立教大学キャンパスへ向かった。
朝の通勤電車の混雑を経験するのも1年半ぶりであるが、満員の車内の光景は全く変わっていない活気ある光景で懐かしい・・・・
池袋駅からエチカ(ECHIKA)から立教通りへと歩いたが、その変貌ぶりにはビックリでした。何せ30年ぶり位で、地下街の様相もすっかり変わっており、浦島太郎気分でキョロキョロしながら無事立教大学正面に到着。
懐かしい正門や本館のツタが這う美しい建物は、約100年の歴史を刻んだ伝統の貫録を示していたが、依然と比べると随分あちこちが改装されているようにも感じていた。
守衛所で受付を済ませて構内に入り、構内を一回りしてスポットを探してみると、チャペル(礼拝堂)、本館(モリス館)、図書館旧館、第一食堂などどれを見ても、東京都選定歴史的建造物の貫録を滲ませており、選択に迷っていた。
特に、チャペル(礼拝堂)や本館(モリス館)は、見事に色づいたツタが絡まり美しい衣装を纏ったようで、伝統の雰囲気が漂っていました。共に池袋キャンパスのシンボルでもあり、紅葉したツタが秋の陽を受けて立ちつくしてしまうほど美しい。
このツタに触れると願いが適うと言われる程で、丁度見学に訪れていた高校生グループが、ツタに触れながら、チャペルに拝む光景も見られたが、受験生にとってはこの上ない希望大学となっているそうだ。
チャペルの前には、創始者モリスの銅像が立ち、迎えるクリスマスを控えてヒマラヤスギの枝の成形が行われていましたが、どんな光景が出来るのだろうか?また、チャペルの入口には、卒業生の太平洋戦争戦没者の平和祈念碑が設置されており、学院の精神を学んだ気がしていた。
迷いながらも礼拝堂を描きはじめたが、礼拝堂からはパイプオルガンのメロデイが流れて耳をくすぐられたり、多くの学生などが狭いロードを行き来して、戸惑いながら雰囲気にのまれて一気に筆を走らせていた。
お昼は、第一食堂で学生たちと一緒に学食をいただいたが、さすがに立教大学と言わせるほど学生さんの醸し出す雰囲気は、その服装や姿も何とも言えない上品である。
俗に街中でみる近頃の学生さんとは、なんと違う雰囲気なのだろうかと変な感心をしていた。
午後は、本館(モリス館)を描くべく鈴懸の径や中庭を歩きながら、陽射しを浴びた本館を眺めて構図を模索してみたが、余りに堂々迫る本館に圧倒されて、結局は本館の通路から眺める第一食堂の遠望に挑戦した。本館通路には、授業終了とともに狭い通路に学生が行き交い、恥ずかしながら画描きぶりを見せる羽目になり、まさしく「画廊」になっていた。
午後には、寒さも出てきて中庭の芝生で陽を浴びていたが、ベンチには多くの学生が語り合う光景は、あの昭和の名曲「鈴懸の径」で唄う 『友と語らん 鈴懸の径 通い馴れたる 学びやの街 ・・・・・』 の雰囲気そのままだった。
伝統校の素晴らしい雰囲気に癒されての位置にであったが、今日もぶらり散歩最高、スケッチ最低の出来で不満足イラストレーションが溜まっていた。
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