芦の湖畔の元箱根で一休みの後、箱根旧街道の石畳道を散策してきました。
箱根駅伝の5区の通過地点の赤い鳥居の脇から旧街道へ向かいました。
鳥居下には、多くの石仏や供養塔が設置されていて、旧街道の苦労を連想し安全歩行を祈願していました。
古木の杉並木道を抜けて旧街道入口からは、木の階段を経て、約1km程の緩やかな石畳の登り坂となっています。
上り坂は「権現坂」と名付けられていて、小田原から芦ノ湖に向かってきた、旅人のお休み処となっていたようで、往時の旅人のご苦労を想定していました。
権現坂の途中の丁字路の左手には、江戸時代に関所破りして処刑された「お玉さん」を供養するお玉観音像が立ち、往時の悲しい出来事を想定し参拝していました。
丁字路から先は、多くの木々に囲まれた石畳道が約1km程続き、道端から二子山が間近に見られますが、苦難の坂道となっていました。
坂道には、「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川~」と詠まれた箱根八里の一句が書かれた石碑が設置され、旅人の苦労が蘇っていました。
石畳の道は、アップダウンの道が続きますが、上り道より下り道が滑りやすく苦難の道となっていました。
石畳道の十字路の先は、大小の石の細道となっていて、馬が通ったとは思えない苦労坂となっています。
苦難坂の先には、茅葺き屋根の「甘酒茶屋」が昔の面影が保存されて、茶屋内も多くの旅人で賑わうお休みスポットとなっていました。
江戸時代に賑わった箱根旧街道の旅人の苦労を感じた長旅でした。
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