「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「一つの夏の終わり!」

2022年08月22日 | スポーツ・観戦

コロナ蔓延に怯えておこもり。一歩外に出れば何もせんのに汗が流れ落ちる猛暑。そんな家庭滞在時間の長い夏をうまくカバーし楽しませてくれた全国高等学校野球甲子園大会。但し、今年ほどエアコンを長く使用した夏も珍しい。どうかすると電気代がどれほどかさむのだろう、と気を揉んだりつまらぬ心配しながらでも、我が山口県代表下関国際高校がどんどん勝ち進むではないか。

ベスト8の激突では、優勝候補の大阪桐蔭を破った。準決勝ベスト4の戦いは、春の準優勝の実力者滋賀県近江高校。こちらも撃破してついに決勝戦に進出。山口県勢64年振りの優勝旗奪取か。山口県を沸かせた。
対するは、こちらも鍛えに鍛えられた仙台育英高校。深紅の大優勝旗を引っ提げて「白河の関を越える」との固い決意で、東北に初の優勝旗をもたらして、一つの夏が終わった。

  
   両雄死力を尽くした戦いは終わって             おめでとう!仙台育英高校 勝利の校歌斉唱

          
                  戦い済んで、閉会式に臨む下関国際高校

          
                 全国3547校が参加した2022年高校野球大会閉幕

全国ら3547校という膨大な学校が参加し、しのぎを削る高校野球。
今日の優勝戦は、野球部の練習帰りに泥まみれのユニフォーム姿で我が家に立ち寄った、中1の孫君と並んでテレビ観戦した。
小学時代はソフトボールで頑張り、中学校でも野球部の一員として泥と汗にまみれている以上は彼も野球選手の卵である。もしも甲子園にでも行くことになったらどうしよう。などとジジがうろたえることではないが、兎に角今はボールを追いかけ、バットを振って基礎体力を鍛えてくれりゃそれでいい。ジジの生きている間の夢の一つだもの。

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「見切り発車!」

2022年03月08日 | スポーツ・観戦

              

なんと、4ヵ月以上120数日ぶりに、仲間が待ってくれているG・ゴルフ同好会に顔を出した。
肩腱板損傷修復手術の主治医からの正式な許可も未だもらってはいない。リハビリ担当医学療法士さんからも「G・ゴルフを再開してもいいですよ」などという話も聞いてはいない。それどころか、リハビリの先生とはもう1ヵ月以上音信不通である。

時は春。そんな中で、鬱々とおこもりばかりもしていられない。いつ来るとも分からない電話を待ってばかりもいられない。無理のない範囲で、痛さも我慢できる範囲で、セルフリハビリを兼ねて可能な限り、肩を、腕を動かしたい。動かさないと益々動きがぎこちなくなる。半分身勝手な理屈で、正式な許可もないまま、見切り発車のG・ゴルフ復活である。

やっぱり楽しい。仲間との会話はいい。ボールを打つ時の「カチン!」という音と手に残る感触は、始めて間もなく3年になるが、これまでの感触とは違う新鮮さが感じられて気分爽快。ただ、はしゃぎ過ぎて肩に掛かる負担を忘れないようにしないと。もっとも、今日のところはただただ普通に、ホールポスト目掛けて、打ち過ぎないように優しく優しく。意外にもスコアーは4ヵ月前と大きく変わらないのは、若さゆえか?そんなこともないか。

コロナ対策、インフルエンザ対策など、まっとうな対策を講じる中で、少しの勇気を奮って仲間とのつながりを求める。心身のリフレッシュになる。

今日も病院からの「リハビリ再開」のお知らせの電話もなかった。見捨てられたわけでもないだろうから、今はただ待つだけ。
足腰や肩だけでなく、脳みそを含めた身体全体の老化と闘わなければならない。人との付き合い、本との出会い、自分自身でも書いてみる。老化との闘いのエネルギーは色んなところにあるものだ。

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「アイス・リーディング!」

2022年02月19日 | スポーツ・観戦

                 

はじける笑顔と、クシャクシャの涙に暮れる。女子カーリングの日本代表チーム「ロコ・ソラーレ」。
来る試合も来る試合も、最後の一投か最終前の一投で勝敗が大きく別れる。スキップと言う名の一チーム4人の4番目の投者。
我々素人が考えるほど重苦しい役割ではないのかもしれないが、相当タフな精神力の持ち主であり、緻密な勇気も度胸も判断力も要求され続ける。

前回オリンピックで銅メダルという実績はあるものの、今回はどうなんだろうと、正直なところ半信半疑あった。もちろん応援はしていた。
今回の第一試合のスエーデン戦。最後の一投で同点に追い付けるか手に汗を握った。ホンのわずかなショットのズレが、同点チャンスを3点差に、5対8で敗れた。あの一戦を見て「こりゃうかうかしちゃおれん、応援しなけりゃ・・・」と必死に応援した。その甲斐あって3連勝。俄然応援にも力がはいる。

そんな中でも勝敗のカギを握るのは、氷の状況を見極める眼力であるという。氷の状況を見る、つまりアイス・リーディング。
このように、何につけても「極意の一手」と言われる、平面だけでは分からない一歩掘り下げた奥を覗く、裏側に思いを馳せる。そんな深読みが、特に勝敗の機微にかかる本質を見極めておくのも、勝負師のこだわりと心意気なのかもしれない。なんて勝手に思いながら、明日も応援したい。

今大会の氷は滑りやすさや曲がる幅が刻一刻と変わる上、氷を掃くスイープがストーンの動き方に与える影響も大きいという。やはり時と場所、氷によって色んな条件が変わる。それらを読みながら、4人が気持ちを一つにして、氷と戦いながら、相手チームの頭脳や戦略と戦い続ける。

明日の決勝戦。ここまで来たらもう失うものはない。アイス・リーディング、氷を読み研ぎ澄ませた自らの頭脳を信じて、精一杯戦って欲しい。 

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「残りわずかに!」

2021年11月03日 | スポーツ・観戦

    

少年ソフトボールを頑張る孫君のチームは、地元周辺の9チームからなる「灘リーグ」に所属している。例年、5月に新チームが出来上がってから11月半ばまでのおよそ半年間に、総当たり18試合を戦う。その勝率によって優勝旗を手にする栄冠を目指して、今日がその最終節3試合が行われた。

少子化の影響をモロに受けている上に、野球人口の減少などでどのチームも選手を揃えるのに手を焼いている。学年に関係なく、なんとか9人を集めて試合に出られる体制を作るのがやっと、という社会事情を抱えており、監督やコーチが目指す「強いチーム作り」は実際には至難の業である。

そんな中にあって、孫君のチームには6年生が6人もレギュラー入りしている。これは他のチームから見れば垂涎もの。6年生はせいぜい3・4人で後は低学年や男女混合で、兎に角チームを作るという難しさがあるのが普通である。だから公式大会でも、勝ったら儲けもの、負けて当たり前みたいな雰囲気はある。しかも今の指導の仕方は優しさがモットー。スパルタや頑張り指導、叱咤激励などという言葉は死語に等しい。

そんなわけで孫君のチームは他を圧倒するくらいに強くあるべきなのだが、そうは行かない。6年生だから上手であり打力がある、などという単純な話ではない。とは言いながらも最終節の今日に限っては3試合戦って圧倒的な3勝で終わった。しかし、今までの負けを加えると、9チーム中の第3位なので、もちろん優勝旗には遠く手が届かない。それでも、マスク越しに大きな声で声援を送りながら楽しませてくれた孫君は、大きな大きなジジ孝行をしてくれたことに間違いない。秋の叙勲ならぬジジからの大きなご褒美を上げたい心境である。

このリーグ戦は今日でお終い。一足早く卒業して後輩にその席を譲る。
今度は中学生になってどのように成長するか、これまた見物ではある。今となってはキャッチボールの相手など出来はしないが、ジジの頭の中にある理想の野球選手像を叩き込むつもりで、まだまだ応援は続く。どこまで追っかけに付き合えるか。楽しみと不安が同居する。

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「栄冠はいつか君に輝く」

2021年10月24日 | スポーツ・観戦

          
          準優勝のメダルを掛けてもらって、ちょっと複孫君孫君

「政権の選択」を叫ぶ衆議院選挙を1週間後に控えた今日、山口県では、参議院の補欠選挙が行われた。もちろん、一日の始まりに清き一票を投じてから次の行動を・・・と思っていたのだが、ちょっとした弾みで投票所に行くのが遅れてしまった。それでも夕方7時前には、意中の候補者の名前を書いて投じた。そしたらその1時間後の午後8時、NHK大河ドラマ「晴天を衝け」のオープニングには「山口選挙区参議院選挙は、〇〇氏の当選確実」というテロップが流された。オレたちの大事な一票も計算されているのかい??と思わせるほどの速さである。

もっとも、こういった国政選挙などでは「出口調査」という有権者の投票実績をあらかじめ調査していて、投票時間終了と同時に、それらの状況判断で「当確」が発表される仕組みが出来ている。そんなこんなで参議院の選挙区選挙は一件落着。次なるは1週間後の衆院選である。

さてその、ちょっとした弾みで投票所に行くのが遅れた理由とは。他ならぬ孫君のソフトボール大会追っかけ応援のせいである。試合開始時刻が予定よりずれたために、第1回戦に間に合うよう、約30kmの試合会場までクルマで飛ばすことになった。それで予定していた投票所行きがずれた。投票と孫の応援とどっちが大事なのか、などと硬いことは言いっこなし。今の私にとっては、孫の応援が最優先事項である。それに世の中には、こんな「弾みを食らって」という話はよくあることだ。

応援に駆けつけた結果は、先週の「愛宕大会」に続いて今回の「サザン瀬戸大会」も、決勝トーナメン進み進み決勝戦で敗れて、連続準優勝の憂き目に。
あのNHK朝ドラ「エール」で生き返った感じのある作曲家古関裕而の傑作「栄冠は君に輝く」を歌ってやりたいジジの気持ちを伝えることが出来ないまま終わった。これも致し方ない。むしろ頂点はもっと先で、もっと大きな場所で掴んで欲しい気持ちもある。

負け惜しみなどではないが、今のチーム状態を見れば準優勝が似合っている、と、このジジは思っている。そうして思うのは「栄冠はいつか君に輝く」である。いつか来るその日のために、今の口惜しさを胸の奥に蓄えて、バネにして、いつかきっと栄冠を君の頭上に輝かせて欲しい。と願うジジバカである。

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「秋晴れの下で」

2021年09月26日 | スポーツ・観戦

早くから計画されていた地元自治会連合会と社会体育振興会によるグラウンドゴルフ大会が、地元小学校のグラウンドで行われた。
11才から90才まで文字通り老若男女の「腕に覚えあり」の人も覚えなき人も、80人が集まって、クラブを振り、ボールを打ち、ホールポスト目指して熱戦を繰り広げた。            
      80人の老若男女が、優勝を目指して先ずは開会式に続く準備体操を

   
   オッ、ナイスショット かな?         ヨイショッ!まだまだいけるよ!       オレたちも負けずにいこうや!

            
           戦い済んで、点数集計結果を待ちながら「今日はどうじゃったかね?」「ウーン・・・」

かつて球技大会といえば、男性がソフトボール。女性がソフトバレーボールと相場は決まっていた。それも10数チームが集まり、ムキになって優勝旗を争う時代もあった。そんな話が遠い過去となったいま、しかも高齢化の進行と若年層の忙しさなどで、ソフトボールもソフトバレーボールも2・3チームしか集まらず、地区対抗試合にならなくなった。そこで自治会連合会と社会体育振興会が目を付けたのが、高齢者を中心に一大ブームになっているグラウンドゴルフである。
本式のゴルフのアレンジ版で、クラブもボールもまるで本式とは異なり、短距離・土の上の競技しかも安価で、必要道具購入もお手頃。そんな近づきやすさもあって、グラウンドゴルフに多くの住民が血道を上げている。

そんなわけで今回第1回目の大会が行われた。当初、コロナ感染防止で実施か中止か議論の分かれるところであったが、青天のもと、さほどの密もないことから、多くのクラブで練習は続いている。そんな実情を踏まえて、実施に踏み切った。結果的には大英断であり、多くの老若男女が参加して楽しい一日を過ごした。

「秋の日に焦げたら嫁のもらい手がなくなる」と言われるほど、秋の日は紫外線が強く真っ黒に日焼けしやすい。しかし、今さら嫁に行く話などあまり縁のない人たちの集団。それでも日除けを兼ねてしっかりしたお洒落コスチュームであり、マスクもあって皆さん美人揃いである。実に楽しかった。

自粛でお家籠もりもいいけど、やはり外に出て日に当たり、外の空気で深呼吸するほど「元気の源」となるものはないような気がしている。

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「智辯が勝って智辯が・・・」

2021年08月29日 | スポーツ・観戦

数えて 103回目となる「全国高等学校野球選手権大会」は、開催か、2年続きの中止か、 議論の分かれる中で今年は開会に踏み切った。
全国3603校が、普段の練習の成果をぶつけ合う県大会予選を戦い、その最後の優勝一校を決める決勝戦が今日甲子園球場で行われた。
試合開始前からテレビ前の我が指定席に陣取り、珍しく必死になって両校を応援した。というのも、関西勢同士しかも兄弟校でもある智弁和歌山高校と、智辯学園の戦い。どちらにも全くしがらみも何もない、フラットな感覚で観戦できるのが実に気楽であった。                 

    
両チームともに白のユニフォーム、胸に赤い大きな「智辯」の文字。赤のアンダーシャツ、赤いストッキング白いスパイク。帽子も同じ白に、アルファベットCの字を横に長くした、あの広島カープと同じCを付けている。何となく親しみの湧く徽章ではある。
智辯が投げる、智辯が打つ。智辯が走ると、智辯が守る。智辯が得点すれば智辯が追いかける。どちらの智辯も智辯らしい野球を見せてくれる。     
    
   
それでも勝負事は非情である。智辯が笑えば智辯が涙する。智辯が抱き合って喜べば、智辯が泣き崩れる。そんな結末を迎える。
そうしてこうして最後に深紅の優勝旗を手にしたのは、智辯和歌山であり奈良県の智辯学園は捲土重来を期する結果となった。
それにしても、奈良と和歌山にある兄弟校が、高校野球の聖地甲子園球場で優勝を争うとは、珍しくもあり興味を引く対戦でもあった。

それと今ひとつ、今年の特徴とも言うべき点は、関西勢の勢いと頑張りであった。
ベスト4に残ったチームは、なんと甲子園のある兵庫県を囲むように、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県という珍しい現実であった。
近江高校・京都国際・智辯・智辯。いずれも卓越した指導者に率いられるチームである。やがて甲子園ボーイを目指す世の少年たちにも、良き指導者との巡り合いがあることを願いたいものである。

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「哀愁のコロナ禍!」

2021年08月25日 | スポーツ・観戦

           
昨日開会式を終えたパラリンピックは、早速手に汗握る熱戦を繰り広げている。一方甲子園球場では最後のベスト8進出に向けた高校野球の熾烈な闘いが繰り広げられている。しかし、これほどの大きな大会でありながら、どちらにも立ち込める暗雲を乗り越えたことで、今こうして歓喜の熱戦を展開出来るという過去を持っている。

パラリンピックは開催が1年延長された。オリンピックもそうであるが、開催日時に焦点を合わせて仕上げの調整をしてきたアスリートにとって、1年間先延ばしになることで、再調整にどれほどの努力を必要としたか計り知れない。高校野球に至っては、昨年は地方大会はじめ、夏の全国高等学校野球大会そのものが中止に追い込まれた。全国の高校球児に与えた失望感と悲哀は計り知れない。それもこれも全てが「コロナ感染症対策」いわゆるコロナ禍が諸悪の根源である。

そんな1年を経てオリンピック・パラリンピックは開催されたが、昨年3年生を迎えた高校球児にとっては、取り返しの付かない、泣いても泣ききれないコロナショックであったに違いない。こればかりは補いの付けようがないのが気の毒である。と思い返していたら・・・・・・。

ついに我が小6の孫君にも、似たような泣くに泣けない事態が訪れてしまった。
本来は5年生以上で編成される少年ソフトボール選抜チーム「灘オールスターズ」に、監督推薦で特別練習生として4年生から入れてもらい鍛え上げられた彼。6年生になった今年から背番号10をもらい、キャプテンとなって汗水流して練習してきた。この28・29日に島根県である中国大会はじめ、県内地区大会ほかいくつかの公式大会が組まれていた。

ここ数日のコロナ感染者数の増加によって、それらの公式大会の全てが中止となってしまった。特に直近の中国大会は相手が広島県のチームでもあり、相当な意気込みで練習に打ち込んでいた。野球シーズンとしては残りわずかな小学生活を謳歌するはずであった。まさに「哀愁のコロナ禍」。如何せん逆らえない事象で、ただただ涙を飲むしかない。口も利きたくなくなるほどのショックを受けている。もちろん、島根県であろうがどこであろうが、応援に駆けつけるつもりでいたジジにとっても、憤懣やるかたないコロナ禍である。こんなことにならないよう、ワクチン接種はもとより、人一倍感染対策に気を付けてきた者にも襲いかかるコロナ悲哀である。

医療体制逼迫とか、自宅療養とか、コロナに犯された後の心配をする前に、なんとしてもコロナに罹らない個人の自粛行動を心掛けたいものである。無責任な「私ひとりくらい・・・」などといった甘えた行動やいい加減な行動が、善良な小市民に迷惑をかけることになる。そこんところを解って欲しいね~。
さて明日から、孫君をどうやって慰めてやれるのか、今一度野球への情熱をかき立たせるのか、ジジの出番かもしれないねー。役に立つといいのだが。

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「鬼の目にも涙!」

2021年07月29日 | スポーツ・観戦

どんなに無慈悲な者でも、時には情にほだされ、涙を流したり心を動かされることがある。そんなことを「鬼の目にも涙」という、これが本来の意味である。
気が強くて頭脳明晰、何をやらせても完璧にやり遂げ、周りの誰もが一目置くバリバリのキャリアウーマンも、時に気の置けない友の前では愚痴をこぼすし涙することもある。そんな場合のたとえに使われるこのことわざ。

ここではそういった話しではなく、単純に鬼のような顔をした人間が、感極まって流す涙の裏側を想像すると、ついもらい泣きをしそうになる「鬼の目にも涙」の物語である。

連日連夜テレビに映し出される大男たち。濃い髭を蓄え、大きな眼に厚い唇。暗闇の辻でいきなり出会ったらハッと息をのんで腰を抜かしそうな偉丈夫。7人制ラグビーのフィジー選手団や、柔道の重量級外国選手など、まさに日本むかし話に出てくる鬼の形相である。断っておきますが、差別的な意図などで言うのではありませぬぞ。逞しい闘争集団であることを前提に、畏敬の念を持っての表現です。

見るからに力強く、体の至る所にタトーを覗かせるこわもての選手。見かけは間違いなくそうなのに、メダルを賭けたオリンピックの戦いでは、勝ってうれし涙の号泣。負けて悔し涙にくれて立ち上がれない選手も少なくない。勝っても負けても、この大男にしてこの涙。オリンピックという魔物の世界ならではの光景だろうと勝手に想像する。そしてその涙の向こう側に思いを馳せる。ここに来るまでの計り知れない努力ときつい練習があった。それを乗り越え、国内予選を勝ち抜いて立たせてもらった世界の舞台。それがオリンピックなのだ。と改めて感動させられる「鬼の目にも涙」なのである。

まさに鬼の形相で勝利を目指しても、戦いが終われば、あの分厚い胸板、髭だらけの頬を擦り合わせて、敗者は勝者を讃え、勝者は敗者をいたわり、互いの健闘を讃え合う。こんな人間ドラマは、オリンピックという選ばれた者にだけ演じることを許される、特設ステージなのであろう。毎夜興奮させられて眠りが浅くなりそうである。

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「追っかけ!!」

2021年07月11日 | スポーツ・観戦

         
    
昨日までのぐずついた空模様が一転、朝から厳しい陽ざしがグラウンドに選手の陰を映し出す。
早くから日程を教えられていた今日の大会、と言うことは「出来たら見に来てね」との意思表示と受け止め、こちらも行く気満々になっていた孫君のソフトボール公式大会。近郊の24チームが集結。8時の開会式、次いで第1試合は8時20分には始まる。それに間に合うようにいつもより少し早起き。
タオル・ウチワ・冷たい飲み物・カウントゲージ・折りたたみ椅子、日除けの傘、その他応援グッズ一式を引っ提げて、約15km先の会場に駆けつける。

カーッと照りつける陽ざし。マスクでムンムンした空気を吸い込みながら汗を流して必死の声援。
予選リーグ初戦は5対4で辛勝。孫君が投手を務めた第2戦は1対0で惜敗。どの試合もみんなどっちに転んでもおかしくない笑いを誘うシーソーゲーム。単純なエラーを犯した側が涙を飲む。予選リーグが1勝1敗では、午後からの決勝トーナメントには進めない。
ヒットを1本も打たれないまま敗戦投手になった孫君に「よくやった!」の声をかけて、午前中で退散。

もしも午後からの決勝トーナメントに進めば、優勝までには3試合闘うことになる。この熱さの中、選手はへばる。それを保護者が氷水タオルで首筋を冷やしたり、ウチワで風を送ったり。甲斐甲斐しい手助けで子ども達は精一杯のプレーをする。しかも、こういった大会に参加する場合、必ず数千円の参加料が要る。今どきの用具は値が張る。グラブのハイクラスは7万円。バットでも3・4万円という。

半端な気持ちでは親御さんも付いてこられない。それでも、少子化の中でなんとかチームを運営出来ているのは、野球というチーム体験をさせることで、集団生活に慣れさせる意図があるのだろう。今の世の中、人並みに楽しい小学校生活を過ごさせるための様々な投資が要るようだ。

追っかけも老体にムチ打って暑さに負けない体力を付けておかなければ、試合日程も教えてもらえなくなりそうだ。それにしても本格的な暑さ到来である。気を付けなければ。

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