「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ひ孫の読経」

2009年04月11日 | 家族・孫話
カー君、小学校入学式余話をひとつ……彼の幼い頃の行動を記録して、記憶に残す意味でここに記す。

両親やジジ・ババに囲まれて“おめでとう…よかったね~”などといわれると、恥ずかしさや照れくささが先に立って、今ひとつ素直になれないカー君。いい記念写真を撮ろうと思ってもなかなかポーズを決めてくれない。

どうにか数枚をカメラに納めて家に入る。
放り出すように背中から脱ぎ捨てていた幼稚園のカバンと違って、それこそ真新しい大きなランドセル。一年生の自覚があるのかないのか、ゆっくり慎重にランドセルをを降ろす。

“ばあばあ(曾祖母)に言っておかんと……” と言いながら仏間に駆け込む。 お膝を揃えて正座。
ローソクを灯し、お線香をくゆらす。ちっちゃな手に白玉の念珠を巻いてリンを打つ。何やらしばらくブツブツ…。 小学校入学を“ばあばあ”に報告したかったのだろう。
亡き曾祖母とは最も縁の浅い、付き合いの短いひ孫が率先して私たちを仏前に呼び寄せる。

いつもは、経机に置かれたお経本を開き、“きみょうむりょうじゅにょらい~~なもふかしぎこう~~……” 門前の小僧習わぬ経を読む…を再現。 なのにこの日はお経本に手を出さない。「どうして?」と聞いてみる。

“オレは小学校なんじゃけー、今度はちゃんと習ったら読む…。”と、のたまう。
ちょっと意味を計りかねるが、今までは幼稚園だったから、いい加減でもよかったが今度は小学生なのだから、ちゃんと教わってから読んで聞かせる…と言いたかったのだろう。

してみると、カー君の中では、小学校ではお経の読み方も教えてくれる教科に入っているのだろうか。

どんな成長を見せるのか、夢がふくらむ。 楽しみな掌中の玉、磨いてみたい。

         ( 写真: 念珠を手に巻き、曾祖母に向かってなにやらブツブツ… )
コメント (10)
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