お正月三が日、静かに暮れようとしている。
さて、わがブログアップの写真。 元旦がご来光、二日が初詣とくれば、三日目は自ずと知れた、岩国城と錦帯橋。これはお決まりのコース。三種の神器みたいなものだ。
皐月の青空にそびえ立つ岩国城は見応えがある。桜の花びら舞う春の錦帯橋は絵になる。
しかしいま、冬空から街を見下ろす、ちょっと寒そうな岩国城は「孤高」という気高さを秘めている。
枯れ木を思わせる桜の向こう、冬枯れた錦帯橋のひなびたたたずまい。それはそれで絵になっており、四季折々の色を楽しませてくれる。
これから始まる向こう一年を、色で占うとしたらどんな色になるのだろう・・・。
そんな思いを、はがき随筆にまとめてみた。
タイトル『 人生いろ色 』
正月を迎えるたびに思ってきた。
今年はどんな色あいの1年になるのだろうかと。
穏やかな緑もいい。まっ赤に燃える激しさもいい。元気の出る黄色もいい。
人生いろ色だが、出発点は何色も混じらない真っ白がいい。
妻との二人三脚も40年を迎える。
花嫁衣装の白無垢がどんな色に染まり、どんな人生模様を描いているのだろう。
今はまだはっきり見えていないが、できるなら「いい色合いだね」と笑顔で振り返りたい。
年々の積み重ねをおろそかにはできない。
今年も白を基調に多くの色を塗り重ねてみたい。
毎日新聞、はがき随筆 2011.1.1 掲載