我が住む町のすぐお隣、つまり孫達一家が住んでいる町には「民族芸能保存会」というれっきとした組織がある。
400年以上の歴史を持つ、豊臣秀吉ゆかりの「相撲大会」をはじめ、優美な江戸情緒「奴道中」そして約200年前から継承されている、新春恒例「幸運を呼ぶ福獅子舞」。
これを年間3大行事として催されている。
秋には名水百選の井戸のそばで観月茶会もある。
そのうち、昨日行われた「幸運を呼ぶ福獅子舞い」は、小学6年生から高校2年までの若衆11人と大人11人による神楽部会が獅子4頭に扮して、午前9時から1日がかりで地区内を巡回し、要所要所で華やかな舞いを披露した。
舞いが終わると、獅子は集まった人たちの頭を噛む儀式で、無病息災・勉学向上などを祈願した。
地区内にある2カ所の大型高齢者介護施設では、特設広間でおよそ70人の入所者の目の前で舞い、やんやの拍手を浴びた。お年寄りには、この上ない新年の贈り物になったようだ。
古い古い伝統を受け継ぐ昔から存在する町に、新たに入り込んだ新興団地ではあるが、新旧融合して祭りを盛り上げようとする不思議な力が働いている気がしてならない。
それは、その町の持つ伝統を絶やさない気風が、新興団地の人たちにも徐々に浸透しているのかな、と思う。
それはとりもなおさず、リーダーの存在が大きな要素なのだと感じる。
地元建設会社の会長83才の底力が、うまく若い者を引き込みながら世代を超えたチーム作りをされているのが見える。
もちろん一人の力では何も出来ない。だからこそチームを作ることに精を出しておられるのだろう。
こういう歳の取り方も悪くないな~。自分には出来そうにもないが。