「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「緊張感の欠落」

2013年01月21日 | ニュース・世相

         

「このたびは、このような事案を発生致しまして誠に申し訳ありません」
印でついたような言葉を並べ慇懃に頭を下げる姿、この頃では見飽きる光景となった。

「このたび」とは、大学入試センター試験の試験会場から、途中退席した女子受験生が、試験問題用紙を持ち出し、それがこともあろうに、予備校関係者の手に渡っていたという、呆れかえるお粗末騒動である。

単なる緊張感の欠如などという話で片付けてはいけない気がする。
世の中の万民がそう思っているようなこと、敢えてブログネタとして取り上げるのはどうかと思いつつ、世の中のルール無視、モラルの低下、何でもありの「自由」という美名に隠れた横暴、破綻した信頼関係などなど、問題提起しておかなければ、なんともやり切れない想いから、少しだけ触れておきたいと思っている。

そもそも試験会場からの途中退出が認められているのか?病気など特別な事情に限る。ならば病気かどうか誰が判断するのか?病気で途中退出する受験生の介助・付き添いは要らないのか?試験問題用紙まで持ち出していないか確認もしないのか?

ごく普通の常識として考えても、ざっとこの程度の問題点はすぐに浮かび上がる。同時に、試験官と名乗る大人が会場に陣取っていて、これほどの重複ミスを犯してしまうのはいったい何のだろう。日本人の「人間力」の欠落なのだろうか。

忘れもしない昨年12月2日。岩国検定試験の会場係を仰せつかった。
何が何でも無事に終了させること。どんなことがあっても代表や委員が世間にお詫びをするようなことはしない。と肝に銘じて、会場心得を考え、実行し、受験者にお願いしてきた。会場に配置した2名と、スペアー1名、計4名の会場係が緊密なアイコンタクトで緊張の90分を無事乗り切った記憶も新しい。

たかが任意のご当地検定でさえ、一応試験と名の付く会場での振る舞いは、受験者・会場係双方の紳士協定が成立する努力をしたのだと思っている。
今回のような、必死に目標に向かおうとする真面目な受験生に混じる「何をするか分からない相手」には、それなりの緊張感を持った対応は欠かせないのだろう。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい