お母さんが病気ではない体調不良で、定期の里帰りができないから、今回は帰らないのかと思っていた。
なんのことはないジジババ大好きの希さんは、お母さんは一緒でなくても、お父さんと二人きりでも岩国里帰りをせがむのだという。
「お母さんは帰れないけど平気なの?」何度訊いても「ウン、じいちゃんちへ行きたい」の一点張りらしい。
お父さんと二人で戻ってきた。「ただいま帰りました」言うが早いか、トントン足音立てて居間に走って来る。
お風呂はじいちゃん、風呂上がりの着換えや髪の手入れはばあちゃん、おねんねは父さんと、希の頭で役割は決められている。
お母さんには「モシモシ、さびしくないでしょ、おやすみなさい」とだけのグッナイコール。
2泊2日の子守を余儀なくされる。
お泊りの朝一番の仕事は畑に出て、あれは何?これは?との質問攻めにすべて答えを出して、ちょっと土いじり。
次に団地の小さな公園散歩から、小川の流れに沿ってカニさん探しのお決まりコース。
その程度では午前中いっぱい使うにはあまりにも物足りない。どこかの大きな公園がいいかな?
そこで、クルマにチャイルドシート積み込んで、少し離れたもみじ谷公園散策。洞泉寺のお地蔵さまと美人比べ。負けてる!!
そして吉香公園の日の当たるベンチでお菓子を食べながら一休み。さらにウロウロ。
文字通りの小春日和に恵まれた吉香公園は、紅葉を求めて観光客や、近くの家族連れで賑わっている。
そんな公園の一角に、子どもを連れた3組の外人さんのママ友連と遭遇。というかこちらから一方的に近づいて行った。
❝ エクスキューズミー、メイアイピクチャー? ” 得意の?英語を駆使して国際交流の糸口を。
希さんを入れて記念写真を一枚。何のことやら分からない希さんは不安な顔で、お口は真一文字。
かつて海の公園で、孫兄ちゃんとカー君が、可愛らしい女の子と国際交流を果たした時のような面白さには欠けたけど、希さんにとっては普段見慣れない青い目の子どもたちと一瞬でもお近づきになれたことは、偶然ながら立派な?国際交流であろう。
これから先、こういった人たちと相まみえる日が来るかもしれないのだから。
国際人などと大げさでなくても、基地を抱える岩国なのだから、せめてこういうお付き合いはくらいは活用しないとねー。