「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「隣の芝生は・・・」

2020年04月26日 | つれづれ噺

              
                ご近所の庭に咲く、艶やかな君子蘭。隣の花は赤い。

「隣の花は赤い」といい「隣の芝生は青い」という。
相手のいいところは気付きやすいが、自分のいいところは気付きにくく、褒められることに慣れていない。
これは、日本文化の特徴の一つでもあるという。早い話が、自分に自信が持てない場合、出しゃばらない、出る杭は打たれる、といったことが「奥ゆかしさ」だと教えられて育ってきたような気がしないでもない。

その真逆で、自分の方がいつも優位で、相手のことをどうしても正しく評価出来ないのも困ったものである。
どちらかというと、俗人の中の俗人を標榜する私などは、自分の方が正しい。自分が正解だ、と思いがちだから始末が悪い。
隣の芝生が青く見えるのは、それなりのわけがあるということになかなか思いが至らない。つまり現実だけを見てしまう。これがいけない。

自分が「やれ忙しい」「やれ地域社会の活動だ」とよそを向いている間に、お隣さんは、ちゃんと理にかなった手入れをしているということ。
そんなことにも気付かず、「隣の芝生は青い」などと簡単に言ってのける日本人のなんと多いことか。チコちゃんに叱られるよ!!

我々には全く想像も付かないほどの財産を手にした、あのプロ野球イチロー選手は、「夢や目標を達成するには一つしか方法はない。小さなことを積み重ねること」だと言うのだ。「はじめから今があったわけではない。状況は少しずつ変えていけるものだ」とも言う。
そっかー、人のことをうらやむ前に、己の足元を見直せと。アイタタッ!返す言葉もない。

鉢で育て、年々株を増やして、友達に株分けして喜んでもらっているという君子蘭の赤い花。
自分にはその真似は出来ないが、こうしてカメラに納めて全国ネットで発信し、褒めてあげることは出来る。それもまたヨシかな。
ちなみに、この見事な君子蘭の花言葉は「高貴」「誠実」「情け深い」なのだそうな。
この花言葉も、どうも今の自分にはあまりしっくり来ないねー。いやいや、そうばかりではないかも。ちょっと自身を取り戻してみようか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい