本日、東京に桜の開花宣言
日本中を震撼させた、あの忌まわしい地下鉄サリン事件発生から27年が過ぎた。
その朝、東京は世田谷区三軒茶屋の寮で普通に朝食を済ませ、普通通りに地下鉄で渋谷へ。渋谷で山手線に乗り換え、有楽町の仕事場へ。
何事もなく、何も知らずに普通通りにデスクに着いた。そこで飛んでもない衝撃のニュースが飛び込んできた。
通勤時間帯の地下鉄の複数路線に、猛毒のサリンが撒かれ多くの死者が出て大混乱。という、信じられないニュースが。同時多発無差別テロである。
まさに同じ時間帯に渋谷や有楽町周辺を、通勤手段としてウロついていたことに、身の震える思いの恐い体験であった。幸いにしてこの身は、現在も生きており、地下鉄サリン事件の証人として、二度とこの種の事件が起きないことを祈り続けている。
その後、オーム真理教の暴挙によることが判明。事件は一応の解決を見たとはいえ、理不尽に奪われた多くの人の命は戻っては来ない。
そんな不条理と思える現実が、地下鉄サリン事件から27年を経た今、その数百倍に及ぶ悲しみの連鎖が、ロシア・プーチンによって繰り返されている。
その一方で、東京では今日、サクラの開花宣言が発せられた。
自然界は季節の移ろいを確実に捉えて忠実に活動してくる。それは必ずしも人間の思いを慮ってはくれない冷たさを感じる時もある。我々人間もその自然界の一員として生きているのだから、致し方のないことと言えばそれまでだが。兎に角今年も桜の開花宣言の時期を迎えた。