朝夕の涼しさが、何かしら少しずつやる気を起こさせる季節となった。
逃げ場のない暑さ、コロナ感染のおののき、そんな負の連鎖を少しだけ忘れさせる秋。
カチン!心地よい音を響かせてボールが転がるグラウンドゴルフも、40日に及ぶ夏休みを経て戻って来た。
孫三兄弟の三男君の成長も楽しみな秋を迎えた。その一つが中学生になって初めての運動会。
コロナ対策で、観客は生徒一人につき保護者二人に限定され、地区住民サービスの敬老席もなければ来賓席もない。
一般住民など寄せ付けない厳しさの中ではあるが、子どもたちにとっては楽しみな運動会。真っ赤な顔に玉の汗と真っ白い歯を覗かせて笑顔がはじける。
応援合戦、最前列で黄色い声を張り上げて
呼び物の選手リレー、ちょっと余裕の笑顔で選手紹介を受けて
第2走者、2着でバトンをもらって、そのままバトンを渡すために必死の形相で
かくいう小生も、来場お断りの対象ではあるが、地域活動のお役目柄、現場の写真撮影という重責をになっている。そこで、前日から校長先生と直談判で「写真を撮らせて頂きたい」と正面切って交渉に及んだところ、快諾とは行かなかったが、なんとか了承してもらって、地元広報紙に載せる写真撮影の許可を得た。
たった1枚しか載せない写真でも、どうかすると20枚30枚シャッター押すのは普通である。そんなわけで、広報紙用とっておきの1枚は確かにセレクトした。それ以外の数多く撮った中に、たまたま孫君が写ってしまっていたという話である。別に汚職しているわけでもなく、贈収賄にからむ話でもない。
ちなみに今回は41シーンがカメラに収まっていた。いずれも、カメラを構えて被写体を狙うとき、ふと目に留まる何気ない動きや華やかさに指が反応してシャッターを押している、という局面は多々ある話である。
市の美術作品展に出すような写真は撮れないが、その刹那を切り取る報道写真はこれからも撮り続けて行きたい。そういった意味でも、秋は楽しみな被写体満載の季節ではある。