
秋深し 隣は何を……と思っていたら、明日はもう暦の上では冬を迎える立冬だそうな。
肌寒さを感じて当たり前な季節である。
暖かな陽差しを拾うように、錦帯橋に連なる吉香公園に足を向けた。
歩いて行けばいいようなものだが、半日はゆうにかかるので、残念ながらクルマに頼らざるを得ない。
ゆっくり散策するには絶好の場所である。紅葉は今一ながら、何とはなしに歴史や武家文化の匂いがして、妙に心安らぐ空気の美味しい空間である。
幸いなことに、菊花展が催されていた。 カメラに収めながらゆっくり見て歩いた。 まさしく「丹誠込めた」という言葉がピッタリの、それはそれは美しい菊の芸術であった。丹念に見なければ、作者や菊に対して申し訳なさを感じたほどである。
丹誠…まごころを込めて何かをすること、とある。
腐葉土作りにはじまり、苗を植え付けるまでの土壌改良。苗を植えたら、肥料・水遣り・日よけ・芽摘み・枝作り……まさしく一年がかりの芸術作品。
他より先に開きたかった花もあったろう、勝手に伸びたい枝もあったろう。しかしそんなスタンドプレーは許されない。飽くまでも作り手の感覚・感性の前には、菊自信の意志など聞いてはもらえない。ある意味、封建的で可哀想な世界でもある。
我々が長年働いてきた管理社会に似ている。異なるのは、菊の場合、そうやって完璧に管理されることによって、結果的に見事に花開き賞賛され、感嘆の言葉を贈られる。 ところが我々はどうだ?管理はされたが、賞賛も感嘆も特には与えられなかった。そこが根本的に違う。 でもまあその時代を通り越したお陰で、速く咲こうと咲くまいと、勝手に枝を伸ばそうとも、自由気ままな今がある。
それにしても、よくできている。やっぱり美しいものは美しいと評価できる素直さを忘れてはいけないなー。
( 写真:芸術品が並んだ 菊花展 )
肌寒さを感じて当たり前な季節である。
暖かな陽差しを拾うように、錦帯橋に連なる吉香公園に足を向けた。
歩いて行けばいいようなものだが、半日はゆうにかかるので、残念ながらクルマに頼らざるを得ない。
ゆっくり散策するには絶好の場所である。紅葉は今一ながら、何とはなしに歴史や武家文化の匂いがして、妙に心安らぐ空気の美味しい空間である。
幸いなことに、菊花展が催されていた。 カメラに収めながらゆっくり見て歩いた。 まさしく「丹誠込めた」という言葉がピッタリの、それはそれは美しい菊の芸術であった。丹念に見なければ、作者や菊に対して申し訳なさを感じたほどである。
丹誠…まごころを込めて何かをすること、とある。
腐葉土作りにはじまり、苗を植え付けるまでの土壌改良。苗を植えたら、肥料・水遣り・日よけ・芽摘み・枝作り……まさしく一年がかりの芸術作品。
他より先に開きたかった花もあったろう、勝手に伸びたい枝もあったろう。しかしそんなスタンドプレーは許されない。飽くまでも作り手の感覚・感性の前には、菊自信の意志など聞いてはもらえない。ある意味、封建的で可哀想な世界でもある。
我々が長年働いてきた管理社会に似ている。異なるのは、菊の場合、そうやって完璧に管理されることによって、結果的に見事に花開き賞賛され、感嘆の言葉を贈られる。 ところが我々はどうだ?管理はされたが、賞賛も感嘆も特には与えられなかった。そこが根本的に違う。 でもまあその時代を通り越したお陰で、速く咲こうと咲くまいと、勝手に枝を伸ばそうとも、自由気ままな今がある。
それにしても、よくできている。やっぱり美しいものは美しいと評価できる素直さを忘れてはいけないなー。
( 写真:芸術品が並んだ 菊花展 )
という言い方が耳慣れているようです。
ひとつの小説を世に出すのに、何年もかけて資料を集め、取材し、自分で歩いて回り…構想を練って…と、私などには気が遠くなるほどの年月をかけた期間があることを知ったりします。
読んだ自分の心が触発されたり、大きな宝物を得たような気持になったりするわけですが、作品に込められた作者の並々ならぬ苦労や意気、愛情を知ることで、いっそう心に残る愛おしい作品となる気がします。
ものづくりに当たる真摯な姿の尊さを改めて思ったりしました。
手間ひまかけて、丹精込めて、1年間かけて咲かせた作品・芸術品ですね。
すごいじゃないですか~。
そして過去の現役の頃を振り返られた。ここにyattaro-さんの「やぶにらみ」たる所以を見た気がします。
いろいろ曲折を経て人は素直になるのでしょうね。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
昨日、折角コメント頂きましたのに、うっかりしてしまいました。お出でくださり有難うございました。
こちらこそ、この後もよろしくお願い申し上げます。
一回目の「投稿」ボタンを押し忘れました。
ごめんなさい。
一日一日、一年一年の積み重ねがあって今があるんよね。兎に角、ボチボチだね。
と自分でも、柄にもないことを…と思いながら書いてしまいました。
でも正直、作者の労苦に思いを馳せるとやはり賞賛を送らずにはいられませんでした。
秋という季節は、芸術という方面でも色んなものを見せてくれたり感じさせてくれたりしますね。
今夜は中学校仲間のミニ同窓会で、帰りは午前様となりました。
自分では、少し平旦過ぎてアピール不足かな…と思っていました。
次はもっといい物を仕上げたいです。