燃えるような暑さの中でも、そろそろ冬支度にかかろうかと言う季節になっても、市内の山間部ではクマの出没が相次いでいる。遠くの話ではなく、すぐ近くの話であり出没集落には知己の友も住んでいる。
間もなく冬眠に入る野生にとっての食欲は半端なく旺盛。お腹を満たすためには身の危険も顧みず、当然の如く人里にも現れる。
山菜取りや単なる散歩の住民をこともなげに襲ったりする。お腹を空かした野獣は怖い。半分はクマさん自身も襲われるのが怖くて仕方がないのだ。だから目に入る動くものはみんな敵に見える、だから自らの得にならなくても先に襲って相手の戦意を奪ってしまう。もしも逆らう気配でも見せようものなら本性剥き出して噛みつくのだろう。 などと講釈師見て来たような・・・。
数年前の話、孫君の通う小学校近辺でクマが目撃されて、保護者の送り迎えが義務付けられた。そのとき「かあさんは迎えに来なくていいよ、何かあったらたいへんじゃけー。じいちゃん、迎えに来てヨ」とのたまったクマ騒動の孫君のセリフを思い出している。
今じゃ、クマと相撲でも取ろうかというほどに逞しく成長した孫君。でもやっぱり相手は野生、手加減はしてくれない。これから色んな世界に直面するとき、野生のクマに似た人間サマとの出会いも数多くあるだろう。足早に逃げることも大切な護身術である。そんな話もいつかしておきたい。
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