土砂災害の傷跡 資料
広島市で77人の犠牲者が出た「広島土砂災害」から9年が過ぎた。遺族の皆さんが災害発生地を中心に追悼行事を営んだというニュースに触れた。
思い起こせば、中学時代の古希同窓会を行って、まだその熱気が幾分か残っているタイミングでの大惨事発生であった。すぐ手の届くところに置いてある同窓会名簿から、該当地区に住んでいる5・6人に電話して安否を確かめたのを今もはっきり覚えている。
不幸中の幸いで、電話した相手からは「事務所はつぶれたが自宅は無事だったよ」とか、土石流が少し離れていたから命拾いしたよ、など生々しい声を聞かされたが犠牲になった同級生はいなかったことに、少しの安堵を覚えたのを思い出している。あのときから9年と言う歳月が。
何年過ぎようが、身近な大切な命を突然の災害で奪われた心の傷が癒えることはないと思う。改めてご冥福の祈りを捧げるしかない。
改めて今思うのは、「災害は忘れたころにやってくる」などと呑気なことを言っていたのは遥か昔の話なのだということ。
この頃の災害は、忘れたころどころか、いつどこで川を氾濫させ大水害を起こしたり土砂災害を発生させるか全く予測できない。それほどに急転直下の災害発生はどこでも突然に襲い来るのである。
地域における「防災のすすめ」や「独自のハザードマップ作り」など多くの試みが行われている。
災害から身を守るのはまさしく自力本願である。他人の力を頼りにすることは大切な要素ではあるが、先ずは普段の生活の中で今一度、我が身を守る、大切な家族を守る具体的な方策を項目別に作成しておきたいものである。防災の日が近づいている。
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