川面に写る優美な姿は、薄幸な美女を思わせる 錦帯橋
ライトアップによっては登り龍にも変身して見せる 錦帯橋
創建350年を迎える我が町のシンボル、国の名勝「錦帯橋」。このたび岩国市議会において10月1日を「錦帯橋の日」と定める決議案が可決された。
一市民としては遅きに失した感は否めない。なぜもっと早く、その歴史的な価値、木造建築の技術の高さなど、評価するべき点を吹聴する手立てを講じて来なかったのか。何故もっともっと観光業者に売り込んで来なかったのか。観光行政や地域の歴史感覚の遅れを感じてしまう。
今さら何を?同じ穴のムジナじゃないかとのお叱りを甘んじて受けながら、我が町の歴史遺産を改めて売り込みたいという気になっている。
今までも非力ではあったが、自分なりのPRを随分やっては来たと思っているが、行政手段に訴えるまでには至らなかった。
錦帯橋は江戸時代の1673年に、吉川広家から数えて3代目の領主吉川広嘉によって創建された。たび重なる洪水流失の従来の橋から、様々な知見や手法を考えて作られたものである。かつて岩国検定を企画する中で、色々な文献をあさった過去もある。
何故その日が10月1日なのか。諸説ある中で、政治の決済を担った御用所の「御用所日記」に「10月1日夜までに工事が残らず完了し、領主に報告された。3日には往来が可能になった」記述が残されていたことが決め手になったという。このようなアピールを続けながら、残るは「世界文化遺産登録」を目指して地道な活動をしている団体を応援したい。
あわよくば、山口・萩・津和野そして宮島につながる観光ルートの一角として岩国錦帯橋が食い込める日を夢見よう。
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