旅に出る楽しみは色々ある。
知らない土地に足を踏み入れるワクワク感。行き先々の風景、建物、歴史的資料など生で確かめる充実感。そこに住む人達特有の人情や風土に触れる心の交流。
そして今一つ忘れてならないのは、その土地ならでは味、特産品を味わうこと。
お腹を満たしたら、数多く並べられたお土産を物色する。
孫の顔など浮かんで来ると、フトコロ具合と相談しながらであるが、土産物に手が出てしまう。彼らの好みそうな物に出会うと「しめた!」との思いでいそいそと買ってしまう。
今回の「深まる秋・・・」の旅でも、あちこち行く先々で「オッ、これは喜びそうだ」と思うお土産品に出くわす。その最たるものが、鞍馬寺駅近くのお土産屋さんにぶら下げられている天狗さんのお面。一も二もなく決めた。
相変わらずお神楽にご執心な孫の三男坊の喜ぶ顔が浮かぶ。
京の老舗の高級豆菓子や、ブタマン551などの上に天狗さんを載せて「ハイ、おみやげ」と渡す。喜んで飛びつくかと思いきや至って冷静な三歳児。
「じいちゃん、鬼の面を買って・・・」とのたまう。「ちょっと天狗を付けてみてよ」「ウン、ええよ」付けてはみるがすぐ外す。お神楽を舞う様子もない。
すぐにじいちゃんの手を引っ張って、勝手知ったる二階のジジのパソコンの前に座って「オニ見せて」と、いつものユーチューブお神楽ビデオをせがむ。
「じいちゃん、これこれ、このオニの面買ってって言うんよ」画面の鬼面を指差す。
見れば迫力満点の鬼の面。10万円は下らない代物をいとも簡単に言ってくれる。
「悠雅君がもう少し大きくなって、皆の前でお神楽舞うようになったら買ってあげる・・・」ジジは防戦一方。とんでもないお土産を選んだものだ。
と、こんなエピソードもまたひとつ、今回の京の旅がもたらす思い出話として心に残ることだろう。「お土産は慎重に・・・」教訓が胸に残った(笑)
三歳児が、おもちゃなどには見向きもせず、本物のお神楽お面を欲しがります。
やがてどこかで調達する羽目になりそう。
小癪にも「天狗さん可愛いね・・・」くらいの冷ややかな反応。
執着のあるオニの面を指差すときには、目の玉をまん丸くして「これこれ!!」と。
天狗さんの出てくるお神楽を探して見せちゃろう。
鞍馬天狗や牛若丸の話を聞かせないといけませんね。
なかなか許さんのよねー(笑)
少し目が肥えているので本物に近い、あの大きなオニ面でないと納得するのかなーなどと。
未だにお神楽にご執心。やる気満々です。
天狗さんは愛嬌があってあまり怖い対象ではないようです。
いつかはオニの面をどうしても・・・と言ってくるのでしょう。やれやれ!
ジジの気持ちも知らんで・・・とも言われず、やっぱり振り回されちょるねー。
喜ぶ顔を想像してのお土産ですのに、惜しいことでした。
「ウン、ええよ」って可愛いですね。
天狗を知らないのかもしれません? 「お神楽と天狗」もあるようでしたよ。
なにがなんでも興味をもたそうと…。
鞍馬天狗のお話をしてあげたらいかがでしょう。
ペーパークラフトをダウンロードして
作ってやったことを思い出しました。
これはますます前途有望ですぞ。
ジイちゃんをもう超えている??