今年一番のオーシャンブルー 一輪
梅雨と言いながらも、春雨のように糸を引く雨は今朝も降り続いていた。
起き抜けに新聞を取りに出た。カミサンが仕事の休みの日は、新聞を取り込むのは小生の役回りである。
薄いビニール袋が雨に濡れている。「かなり降ったのかな~」などと新聞配達の苦労よりも「新聞は濡れていないか」を気に掛ける能天気。
それぞれにビニール袋というカッパを着せられた三紙を、郵便受けから抜き取る。ひょいと見るともなしに目を上げると、見事なオーシャンブルーが一輪こちらを向いて咲いている。6月初めに早くも咲いた。「写真撮ってよ~」と言わんばかりにまともにこちらを向いている。
こんなのをカメラ目線といって、普段はあまり撮らないポーズである。取材写真などでは嫌われそうなほど、素直なカメラ目線ではある。
宿根のオーシャンブルー、またの名を琉球アサガオと呼ぶこの花は、ここ数年プランターで冬を越しては緑のカーテンを作り、日よけの恩恵と、見事な花を存分に楽しませてくれた。実に経済的な有り難いツル花である。
それが、この冬の雨不足の間、あるじがサボって水やりを怠ったようだ。プランターの土の入れ替えをするとき根が枯れかけていた。
まあ仕方ないとあきらめて新しく、一鉢350円を5個も買って新たに植えた。大枚を投資したのである。
ということは、投資をしたあるじの心意気に燃えて、これほど早く一輪咲かせてくれたのか。
それとも今また盛んに世間で言われている、あるじへの忖度によってこれほど早い一輪なのだろうか。などと思いを巡らせると、
落ち着くところ忖度の蔭にはカネの動きがあるのかな、などと、普段鈍感なあるじでさえちょっと思って見たくなる。
漢字で書けば「忖度」と「損得」まるで違っている。が、口語で云う「そんたく」と「そんとく」。なんかしら兄弟かな、血がつながっているようにも見える。犯罪の蔭に女あり、と昔から言われている。忖度の蔭に損得勘定がなければいいが・・・。
なんてつまらん話をしていたら、せっかく一番咲きの健気なオーシャンブルー一輪にケチをつけるところだった。アビナイアビナイ。
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