「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「春を招いて」

2021年02月15日 | 季節の移ろい・出来事

               

思いがけない強風に見舞われた。オッ!「春一番」? まだそこまではいっていないようだが、この季節の雨上がりの突風。なんと呼ぶのだろう。
人間は寒さとコロナにウンザリで、外に出るのさえ億劫になるが、そこへいくと寒アヤメは連日艶やかな薄紫を咲かせている。玄関わきの梅の木もまさに今を見ごろの満開を迎えた。出るのも入るのも、優しく微笑みかけてくれるようだ。
満開を迎えた梅の花は、一足早く春を招き入れた感じもする。

でも考えてみれば、満開を迎えた花は今が絶頂期であって、この後は少しずつ花びらを散らして行くばかり、という寂しさもあるにはある。しかし散りゆくその花は今度は実を結んで、さらに実益を伴う楽しみを与えてくれることを思えば、これぞまさに「花も実もある生涯」ということになるのだろう。

今日2月15日は、徒然草の兼好忌であることを知った。
兼好法師はその徒然草の中で『四十歳に達しないうちに死ぬのがいい』と書きながら、実際には69歳まで生きながらえたという。まあ人の一生なんてそう簡単に決められるものでもなさそうだ。同じく2月15日は『願わくは花の下にて春死なんその如月の望月のころ』と詠んで、ピタリ二月十五日に往生してみせた西行忌でもあるそうだ。

西行法師という高名は知っている程度で、それ以上といえば、平安の末期から鎌倉時代初期にかけての、武士であり僧侶でもあり、歌人でもあったということくらい。なんとまあ、春を招く満開の梅から柄にもない方向へ話が飛んでしまった。

 
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