「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「春は名のみの」

2020年03月18日 | ニュース・世相

        

ついぞ見かけぬ小鳥が、家庭菜園を楽しむ畑にやってくるようになった。
当然のこととはいえ警戒心が強くて、なかなか思うように撮らせてはくれない。二階の窓から、そーっと望遠を引っ張ってようやくカメラに収めた。スズメの3倍はある大きさで、ヒヨドリほどスマートではなく、ちょっとメタボ気味のところに共感をおぼえる。
チョンチョン跳ねながら、ひたすらエサを探す。どうかすると、成長著しいニンニクの根っこ周辺を掘り起こすほどの執念で虫を探す。
これが「ツグミ」という名で、この季節になると毎年ではないがたまにやってくる。

この季節、巣を飛び出して砂浴びを始めるスズメの親子をはじめ、ジョウビタキ、シジュウカラなど、色々やってくる。
畑一面が賑わいの春の様相ではある。
ところが、人間様にとっては、なかなか本当の春がやって来ない。大学の「学位授与式」と呼ぶ卒業式も全員集合の大講堂での式は行わない。
だから派手な着物袴姿が見られない。当て込んで仕入れて待った貸衣装屋さんはガックリというおまけ付きの春。どう考えても華やかな別れと出会いの季節とは言いがたい、なんかしら閉塞感の包まれた今年の春ではある。

春は名のみの風の寒さや・・・。そんな時季はとっくに過ごした今なのに、こんな唄が頭をかすめるのも困った話である。
観客のいない大相撲も今イチ迫力に欠ける。
新聞折り込みに入っていたプロ野球の公式日程も、3月20日開幕予定となってはいるものの、実際にいつ開幕するか分からない。
オリンピック・パラリンピックの聖火リレーも中止を考える地域が多いという。それどころか、7月の開催さえ希望薄。

兎に角何もかも異常な状態。なんとかしてよ、お天道様。ああ、ホンモノの春よ早く来い!!

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