「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

アーカイブ随筆 4

2008年08月18日 | アーカイブ(蔵出し)随筆
1977年 8月 工場ニュース掲載 「やぶにらみ随筆」

春夏秋冬、女性も男性もその服装・オシャレが大変うまくなり、着こなしもスマートなら変身ぶりもまた見事である。それも、時と場所・状況にマッチした装いであれば、尚一段と美しく見えるものだ。

皆が皆いつもいつもそうであって欲しいが、中には突拍子もない服装を個性あるオシャレと勘違いして、全く場違いな出で立ちで闊歩する姿に出くわすと、一片の同情と冷ややかな憐れみを投げかけたくなる。

たとえば、結婚祝賀パーティーで、新郎新婦がタキシードとドレスで盛装している会場で、たとえ「私服でお越し下さい」という案内があったとしても、Gパン・Tシャツおまけにサングラスでドッカリ座る非常識には問題がある。

某大学の講師みたいに、Gパンを嫌っているわけではないし、カジュアルルックが嫌いとも悪いとも決して思わない。しかし、時と場所と状況に合わせる神経を持つことも、相手に対する思いやりであり現代人のエチケットであろう。

会社に通勤する場合も似たようなもので、安キャバレーのホステスさんよりもっと際どい厚化粧、恥じらいもない奇抜な装いでタイムカードを押す姿を見ると、親の顔が見たくなる。さらに、海水浴かキャンプの途中「ちょっと会社へ行ってくるよ…」みたいなTシャツ・バミューダー・突っかけサンダルetcあまり感心できない姿をチョイチョイ見かける。

会社に出勤するのは、家で植木いじりや花木に水を遣るのとはわけが違う。ましてや海水浴やキャンプに行くのとは自ずと違うはずである。

園児や学生にはそれぞれの制服で通園・通学させることを要求する親や姉弟が、暑さを乗り越え、きちんとした態度で手本を示すところから、世間の常識やマナーが育っていくものと思っている。

 注:この後間もなく、突っかけサンダルでの出退勤は禁止とされた。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「4年という歳月」

2008年08月17日 | スポーツ・観戦
北京オリンピック、間もなく折り返し。日本人選手の華々しい活躍を見るのはやはり心地いい。
中には、多くの予選やライバルを置いて出場権を得た割には、自らの持てる力を十分に発揮しきれないまま、不本意な成績に終わる種目も少なくない。

当然なことである。いつもいつも完璧を狙わなければならないスポーツの世界、ある意味では過酷過ぎる気持ちで眺めることがある。

特に今回は、前回のアテネに続いて2大会連続出場、しかも頂点を期待され求められる種目がいくつあるだろう。 
柔道・水泳・女子レスリング・女子マラソン等々。数え上げればきりがないほどの種目で、それぞれの選手が4年間に耐え、頂点を守り続けたことになる。

2大会連続オリンピック候補に上る選手の過ごす4年間とは、一体どのようなものなんだろう。精神的・肉体的にどのようにコントロールし、どうやって維持向上を図っていくのだろう。興味は尽きない。あの世への土産話に、出来たら一人の選手に密着して4年間の有り様を、つぶさに観察させてもらいたい、という夢を持っている。非現実的な話なんだろうけど。

挑戦して挑戦して頂点に立つ。ここまでは挑戦者としての立場である。ところが、一度頂点を極めた者は次は、並み居る強者の挑戦を受ける立場、群がる挑戦を跳ね返す立場に変わる。並の精神や並の練習などでは貫けない、想像を絶する努力が隠されているのに違いない。

我々の4年間は、間違いなく4つ年を重ね、あそこにも行ってみて知識を広げた、この本も読んで楽しく視野を広げた…などという程度である。

そこに行くと、オリンピック2連覇・3連覇などは、超人的なハートの持ち主であり、血も汗も自分で拭き取って勝ち得た地位である。
たとえ頂点に立たなくとも、我々の目に映らないひたむきな生き方に精一杯のエールを送りたい。
無為にボーッと過ごす4年間が、オリンピック選手への冒涜にならないよう、少しでも進化のある日々を過ごさなければ… と、自分の立場なりにがんばってみよう。

      ( 写真:2大会連続金メダル。女子レスリング 吉田沙保里選手 )
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「お盆行事」

2008年08月16日 | 季節の移ろい・出来事
8月15日、終戦記念日。今年で63回目となる。
日本武道館での全国戦没者追悼式をはじめ、各地で色んな鎮魂行事が催された。
正午の時報に合わせ、黙祷を捧げると共に、言うまでもなく愚かな戦争を二度と繰り返さない不戦の誓いを、新たに胸に刻みつけたい。

我が家のお盆行事は多彩である。お墓や仏壇へのお参りは当然のことである。
一方で、8月15日は、可愛い2番目の孫6才の誕生日でもある。近くに住む娘夫婦も、お盆行事に合わせて我が家にやってきて、一緒に誕生祝いをすることになる。

この時期のパーティーと言えば、やはり庭でのバーベキューが最高であり人気も高い。台所準備をばあちゃん。日のあるうちから汗だくで、テーブルやコンロの火起こし準備はじいちゃん。真っ先に食べ始めるのは孫2人と娘夫婦。残念ながらセガレ夫婦は仕事の都合で帰れなかった。

焼肉で満腹になった頃に、誕生祝いケーキカット・プレゼントお披露目となる。
但し、我が家にやってきて最初にすることは、4人8本の手でローソクに火をともし、お線香をくゆらせ、小さな手に合わせたお数珠をかけて、合掌・礼拝は欠かしたことはない。「なんでお参りするの??」の質問も2年前まで。

そして今日16日は精霊送り。我が家では朝夕の仏壇お参り程度で終わる。
京都の壬生寺では「お精霊送り」(おしょらいおくり)という、亡き仏の戒名を新しい小さなお札に書いてもらって納める、と言う行事が一日中行われる。それに合わせて、ご詠歌の声も一日中絶えないそうである。
付け加えると、このご詠歌が、日本の歌謡曲や演歌の源流ではないかとと言われているそうな。

お盆行事、各地各様色々あるものだ。
今一度、戦争などと言う暴力によって、人間の欲望を満たそうとする愚かしい行為を絶対繰り返さない誓いを、新たにしたい。

     (写真: バーベキューを前に、満足そうな誕生祝い主役 )
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「すいれん ?? 」

2008年08月13日 | 季節の移ろい・出来事
某日・某所、水の澄んだ鯉泳ぐ小さな池で、大勢の5弁の浮き草に囲まれるように、「睡蓮」と思われる葉の茂る中央に可憐な一輪の花を見つけた。

早速カメラに収めた。
帰ってすぐに百科事典を調べた。色んなウンチクが書いてある中で、未の刻(午後二時)に花開くので、ひつじぐさとも言うと解説してある。インターネットも同様のことが書いてある。
但し、インターネットに載せてある「睡蓮写真集」を見ると、間違いなく私が目にした花と同じ写真が「箱根 仙石原湿性花園」に群生していると説明されている。

私が、この花を見つけてカメラに収めたのは午前11時、カンカン照りの太陽の下。 だからこそ、似てはいるが睡蓮ではないのだろうという疑問を抱いたが、実は睡蓮に間違いなさそう。

交配種や園芸品種は池や沼、植物園などで色々な種類が栽培されているそうだから、その内の一種類がこの池にやってきて、ようやく一輪の花を付けたのだろう。
本来なら午後二時まで待たなければいけないのに、連日の日照りと暑さで、睡蓮の体内時計までが少しおかしくなったのだろう…と言うことにしよう。葉っぱは間違いなく睡蓮のものである。

何もムキになる話でもないが、せっかく目に止まった可憐な花の名前を調べるうちに、ややこしい話になってしまった。この暑さ・異常気象など、自然界にとっても時期を狂わされるほどの悪影響を与えているのではないか、心配になる。


ウンザリする暑さの中で、こんなに稟として太陽に向かって咲く可憐な花を見ると「負けてはいられない…」と思う。しかしよーく見たら根っこは涼しい水の中に漬かっていた。まさにスイレンの花である。

       ( 写真:スイレンの花 )
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「お盆前」

2008年08月12日 | 季節の移ろい・出来事
今年は暑い。いや今年も暑い。立秋もなんのその連日猛暑日。今年もお盆がやってくる。
世間では、帰省ラッシュだのお盆休暇を利用して里帰りだのと騒がしいが、こればかりは我が家にとって、縁遠い話である。
逆に、孫たちは娘の嫁ぎ先に里帰りしたので、2・3日は優雅な夕方を迎えられそう。と思いきや、お盆前の大切な恒例行事を思い出した。

年に1度のお墓の掃除である。本当は年に1度ではなく、責めて2度いや3度くらいして上げるといいのだろうけど、どうしても手を抜いてしまう。
まだまだ自分たちとは縁のない場所だと、タカをくくっているからだろうか。

大きな墓園の割には水道も引いてないので、バケツに3杯の水とお墓掃除グッズをクルマに積み込み10㎞ばかり走る。

群がるヤブ蚊を、3カ所の蚊取り線香と長袖・長ズボンの出で立ちで対抗しながらタオルで墓石をこすり上げる。連日の暑さで、水をかけても墓石はなま暖かい。兎に角汗を流すこと1時間。周辺の草取りをして終わり。

心なしか、清々しく気持ちいい。鼻歌の一つも出ようというもの。当然「私の~お墓の前で~泣かないでください~…」と。おっと、これは一旦はお墓に入った人が遠い空の上から、下界のチマチマした人間に向かって言うセリフだった。

それにしても、お墓の歌がミリオンセラーになるご時世。お墓掃除の後くらい、ローソク・線香を立てるより、歌の一つも歌って聞かせる方がいいのかも知れないと思える今の世の中を、お墓の中からは一体どのように見上げているのだろう。 

親父も先祖のみなさんもやはり「そこに私はいません~…」と言って、本当にそこにはいないのだろうか。やがてお墓の仲間入りしたとき、しかと確かめてみたい。そのためにも力を入れて終の棲家となる墓石を磨く。お盆前を前にした我が家の夕暮れ恒例行事である。

       (写真:これから磨き上げる先祖代々のお墓)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「金メダル第1号」

2008年08月11日 | スポーツ・観戦
北京オリンピック、金メダル第1号。柔道男子66㎏級 内柴正人選手が栄冠。
アテネに続く2大会連覇は日本柔道史上4人目の快挙。30歳代での金メダルは初めて、と言うおまけ付き。

大方の人が、今大会金メダル第1号は、柔道女子48㎏級の谷亮子選手を予想したであろう。私もその一人だった。
ところが、勝敗の行方とは予測に反することが多い。シドニー・アテネ、2大会を制し、今回が3連覇への挑戦で向かうところ敵なし、と思いきや、思わぬ伏兵に敗れたりする。信じられないが事実である。

谷選手にかける夢破れたとはいえ、世界第3位の銅メダルなのである。悔しさは残るがねぎらいの大きな拍手は送って上げたい。みんなが金メダルを期待する気持ちが、それほどまでに強かったということなのだ。
それやこれや、日本選手団の士気に与える影響を心配した。見事に取り越し苦労に終わってよかった。不安を払拭してくれた内柴選手の2連覇に、改めて拍手を送りたい。

今日はまた、世界新記録で金メダル、2大会連覇を見事に果たした水泳男子100m平泳ぎ、北島康介選手の勇姿が何度も何度も放映された。
これもまた何を語るも言葉が空しくなるほどの、大記録であり快挙である。
連覇を成し遂げる4年間の軌跡は、あの北島選手でさえ、涙で言葉が出ないほどの筆舌に尽くせない大きな感慨があるに違いない。

この後も、まだまだ期待する種目はいっぱいある。
身体能力・運動能力・更には練習に打ち勝つ精神力、いずれをとっても我々の遠く及ぶところではない。が、勝って涙し負けて涙する人間としての気持ちの動きは十分に理解して上げられるし、感情を分かち合えると思っている。
そして、精一杯の声援を送ることが、私に出来る唯一のオリンピック参加でもある。

       ( 写真: 金メダル第1号となった試合直後の内柴正人選手 )



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「太陽に向かって 汗」

2008年08月10日 | スポーツ・観戦
北京ではオリンピック開幕。甲子園では全国高校野球が佳境に入ってきた8月9日。
ゴロッと横になりテレビ観戦するのも、チャンネル切り替えが忙しい。
相変わらず連続の猛暑日。家でテレビ観戦していても汗は流れる。クーラー効かせてテレビを見るほど、だらけてもいないし、それほど裕福でもない。

ヨーシッ、いっそのこと太陽の下で好きなことをして汗を出そう。そう思い立って由宇球場へカープの二軍戦を見に行った。今回は出で立ちも重装備。先ず折り畳み椅子・麦わら帽子・日傘・クーラーバッグにおしぼりとタオルを濡らして保冷剤で凍らせる。携帯ポットに冷やした麦茶・コンビニのおにぎり3個。遠い駐車場からスタンドに着いただけでしたたる汗。

しかも、今回はRCC中国放送のラジオパーソナリティコンビが、広島・福山から観光バスでカープ応援に駆けつけるという情報も仕入れていた。その上、一軍のエース・ルイス投手が調整のため先発するとも聞いていた。勝ちゲームを期待した。

相手は阪神。二軍戦とは言え、一軍は断トツ首位を走るチーム。応援の内容もすごい。トランペット二人、大太鼓一人、3人が代わる代わる大きな響き渡る声で、声援同調の催促を叫ぶ。トランペット演奏と掛け声係の掛け持ちは気の毒に思えた。そして何より、トランペットの演奏内容がまさしく二軍。甲子園球場からテレビを通して全国に流れるあの流暢さや音のキレはない。目下練習中のご様子。失笑。

一方カープは、観客数も圧倒的に多い割には、非常におとなしい。鳴り物なし、数人の掛け声が時々響く。試合内容も期待に反して14点献上、カープは7点。
でも、まさに猛暑日の太陽にさらされ、思いっきりの汗を流す4時間あまり。却ってさばさばした感はある。逆療法の効果かも知れない。

躍動する世界のスポーツの祭典に乗っかって、何か身体を動かして汗をかいてみたかったのだろう。「アンタも好きねー…」とおっしゃるなかれ。キーボードに向かう時間が長くて、運動量も汗をかく量も昨年に比べてかなり少なくなっていることを、一番心得ているのはご本人なのだ。期待した物への見返りは何一つなかった。が、汗だけはかいた。 それにしてもご苦労さんの一日。

        ( 写真:練習中のカープ選手と、華やかな応援席 )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オリンピック開幕」

2008年08月09日 | スポーツ・観戦
北京オリンピック、いよいよ開幕。華やかに流れる開会式の映像を見守った。
人力・財力・技術力、それぞれを結集した力作であったと思う。
開会セレモニー後段で、平和の象徴「はと」が飛び立つシーンが印象的だった。何百人もの人が、LEDと呼ばれるライトを身にまとって、色んな象形を作る中の一つである。

オリンピックは、人類上げての純粋なスポーツの祭典と思いたいが、現実なかなかそうは行かない。いや、行かせないのは人間の欲望や駆け引きや交渉など、自分を・自国を有利にせんがためのカードとして使おうとするからであろう。

特に今回の開催国である、大国中国には、世界平和に貢献する大きな責務を背負っていただきたい、そんな意味からも大いに注目したいオリンピックではある。

一方、個々の競技・出場選手の顔ぶれ・獲得メダルの数など興味は尽きない。
それぞれに全力を尽くし、想像を絶する練習の厳しさを乗り越えた成果を存分に発揮してもらえるといいな。

その結果として、国歌である「君が代」と国旗である「日の丸」をメーンポールに掲げられればこの上ない。
ここでも、君が代は国歌ではない・日の丸は国旗ではない…云々の声が聞こえて来そうだが、そんな議論を始めたらオリンピックが終わってしまいそうなので、ここでは、選手を応援することに重きを置くことにする。

どの種目を取り上げても、思い入れはそれぞれにあって、話は尽きない。全ての種目で全ての選手の最高のパフォーマンスを期待したい。
個人的には、2時間20数分を只一人黙々と走り続けるマラソン、それも女子、身長150㎝・体重40㎏ 精神的にも肉体的にも、全身にバネが埋め込まれているのかと思わせる、野口みずき選手のオリンピック連覇に夢を載せて応援したい。

幸い今回は時差も少なく、睡眠不足もなさそうだし、安心してじっくり応援出来る。 
ガンバレ!日本!! ガンバレ! みずき!!!

      ( 写真: 開会セレモニー、飛び立つ鳩 )
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「タニシの卵 Ⅱ」

2008年08月08日 | 季節の移ろい・出来事
3週間前になろうか、当ブログで「鵜の目・孫の目」というタイトルでタニシの卵のお話をさせてもらった。
それから後、レンコンの茎に産み付けられた鮮やかピンクがどのように変化するのか、少なからず責任を感じて観察?らしきことを試みた。

産卵から孵化までの時間は、水温によって2週間~5週間と大きく異なることが分かっている。
産卵されたレンコンの茎を1本、内緒で拝借してきた。
不要になった火鉢をテラスの雨だれ受けとして据え付けてある、我が家のメダカ火鉢に差しておいた。

あれから3週間。一度か二度雨に打たれた。それ以外は来る日も来る日もガンガン日照り。そんな悪条件でも特に変化もなく、ピンク色が残っていた。
一昨日よく見たら、いきなり半分以上が真っ白く変身、一粒一粒の殻が壊れ、産まれた幼貝が水の中に落ちていったと推測される。

その後が見るも無惨に、スズメに突っつき回されたらしく、茎にはほとんど残らず、水に浮いてしまっていた。
そこで、小生よりもっと物好きに観察された話を拝借。
「ピンクの卵塊は次第に水分を失い、白くなり硬化した。こんなに乾燥したら孵化は絶望的か、とあきらめかけた2週間後、卵塊の一つひとつの卵から、幼貝が次々に孵化し始め、水槽の中を元気に活動している 云々」とある。

ひょっとしたら我が家の火鉢の中にも、力強く孵化した幼貝が泳いでいるかも知れない。ところで、幼貝の大きさは2~3㍉らしい。メダカはこんなものを餌として食べるのだろうか、と心配。

こんなことでは夏休みの宿題としては点数をもらえないだろう。
只、タニシは稲やレンコンにとって、有り難くない生き物なので、アヒルやアイガモなどの放流によって駆除に力を注がれているという。

そうしてみると、タニシの卵は、生まれたての鮮やかピンクが目を楽しませるだけで、後は厄介者扱いのようである。少し可哀想な気もする。でもなかなか繁殖力が強く、来年もまた鮮やかピンクを見せてくれるに違いない。
憎まれっ子、世にはびこるってね。

        ( 写真: スズメに荒らされた、レンコンの卵、白い殻が水に浮かぶ。)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「お疲れサマー」

2008年08月06日 | 旅行・レジャー
8月6日、午前8時15分。テレビから流れる平和の鐘の音に合わせ、東の空に向かって黙祷1分。原爆で亡くなられた方々への哀悼の気持ちを捧げる。
心なしか気持ちが少し軽くなる。

その後が大変な一日となった。
クルマで1時間ばかり広島に向かって走ったところに、色んなプールを設置した公園がある。かねてより、夏休みになったら1日そこへ遊びに行く約束を孫達と交わしていた。

実行日が今日である。朝からガンガンの太陽、見上げるだけで気が遠くなりそう。エンジンに手足の付いた孫にとっては絶好のお天気。
入園の前売り券・お弁当・飲み物・おやつ・座席料・ゴーカート他乗り物代。
大人3人、子供3人、合わせて6人。トホホ…と言いたくなる出費。

プールも幼児向け・子供向け・大人向け、大波発生プール・総延長300m近い流水プール、さらにはウオータースライダーという大型流水滑り台。お好み次第。
今ここにいたと思ったらもうあちら、あちらかと思ったら次のプールへ。牛若丸の再来を高齢弁慶が足取り重く追っかける。勝負にならない。

そうは言っていられない、何をしでかすか分からない相手、しかも水の中で命にかかわる。大事な大事な宝物の預かり品。必死に目で追い足で追う。
同じような頭、同じような浮き輪が動き回る。あっと言う間に見失う。
プールに行く約束をしたことを反省。

悪戦苦闘の5時間あまり。プールサイドだけに多少は目の保養になるシーンもなかったわけではないが、今日ばかりはそんな余裕もなかった。残念。

帰りのクルマが動き始めるとコテッと眠りにつく。アーアまたこの満足しきった寝顔にだまされたかと思う。でもまだ夏休み中の約束が、大小3つ残っている。
いずれも暑い日中の追っかけっこばかり。

夏休みが早く終わるのを待つ母親の気持ちが痛いほど分かる。
今夜もビールが余分に要った。
でも、今しか出来ないんだよねー。こっちの思い入れは変わらずとも、間もなく向こうが必要としなくなる。責めてその時まで、ジジ馬鹿ババ馬鹿を押し通すか。

        (写真: 大盛況の大波プール )
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい