「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「お盆前」

2008年08月12日 | 季節の移ろい・出来事
今年は暑い。いや今年も暑い。立秋もなんのその連日猛暑日。今年もお盆がやってくる。
世間では、帰省ラッシュだのお盆休暇を利用して里帰りだのと騒がしいが、こればかりは我が家にとって、縁遠い話である。
逆に、孫たちは娘の嫁ぎ先に里帰りしたので、2・3日は優雅な夕方を迎えられそう。と思いきや、お盆前の大切な恒例行事を思い出した。

年に1度のお墓の掃除である。本当は年に1度ではなく、責めて2度いや3度くらいして上げるといいのだろうけど、どうしても手を抜いてしまう。
まだまだ自分たちとは縁のない場所だと、タカをくくっているからだろうか。

大きな墓園の割には水道も引いてないので、バケツに3杯の水とお墓掃除グッズをクルマに積み込み10㎞ばかり走る。

群がるヤブ蚊を、3カ所の蚊取り線香と長袖・長ズボンの出で立ちで対抗しながらタオルで墓石をこすり上げる。連日の暑さで、水をかけても墓石はなま暖かい。兎に角汗を流すこと1時間。周辺の草取りをして終わり。

心なしか、清々しく気持ちいい。鼻歌の一つも出ようというもの。当然「私の~お墓の前で~泣かないでください~…」と。おっと、これは一旦はお墓に入った人が遠い空の上から、下界のチマチマした人間に向かって言うセリフだった。

それにしても、お墓の歌がミリオンセラーになるご時世。お墓掃除の後くらい、ローソク・線香を立てるより、歌の一つも歌って聞かせる方がいいのかも知れないと思える今の世の中を、お墓の中からは一体どのように見上げているのだろう。 

親父も先祖のみなさんもやはり「そこに私はいません~…」と言って、本当にそこにはいないのだろうか。やがてお墓の仲間入りしたとき、しかと確かめてみたい。そのためにも力を入れて終の棲家となる墓石を磨く。お盆前を前にした我が家の夕暮れ恒例行事である。

       (写真:これから磨き上げる先祖代々のお墓)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい