「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「あついよー」

2008年08月05日 | 趣味・・エッセイ
毎日のように気持ちの中で雨乞いをする。30分でいい、いや15分でもいい、集中的に降ってくれと祈る。
関東や東北ばかりに降って、大きな被害を出すのは止めて、全国にまんべんなく夕立をばらまけばよさそうなものを……。
と愚痴ってみても仕方がないが、お天道様に、文句の一つも付けてみたくなる。

あつーい夏休み。この暑さにもめげず、顔を真っ赤にしながらでも走り回る元気のいい子供達を見て思いだした。

中学生になった夏休み。何を思ったのか、一級先輩と二人で貸しボートの小さな手こぎボートを8時間借り受けた。目指すは、海上直線距離でおよそ15km先にある海水浴場。
後先考えず、握り飯と水筒をひっさげて元気よく船出した。
山陽本線の鉄橋をくぐると瀬戸内海の大海原。
1kmも進んだろうか、風が出てきた。木の葉の如くボートは揺れる。不安と脂汗としぶきが顔を濡らす。
「どうする?」顔を見合わす。 「やめようか」 「ヨシッ引き返そう」
元の静かな川へ向かって一目散。こいだ!こいだ!!ボートの揺れも収まり、にっこり笑顔。

たとえ無謀ではあっても、せっかくの夏休み。何かに挑戦したくなる。目の前に横たわる海が、こぎ出す勇気を与えてくれた。
そして、引き返す勇気もまた海が教えてくれた。先立つ親不孝をせずに、今こうして生きている。

半世紀も前になる思い出話のひとくさり。 犬も暑そー。

       ( 写真:心地よさそうに草に横たわる お犬様 )



コメント (4)
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