畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

雪国の春のお彼岸

2012-03-20 16:42:31 | 暮らし

 春の彼岸の入りの日にマックスとお墓に仏様を迎えに行きました。
お墓は向こうの杉林を越えたところに有ります。
昔は、三か所に分かれていた墓場も、圃場整備や、山崩れを避けて移転しここ一か所になっています。


 お墓を訪ねるには、線路を越えなくてはならない。
地下道になっている所を潜ったけれど、ほら、高さ制限の標識でも積雪が分かるでしょう。


 2メートルを完全に越える積雪ですね。
結構高さのある墓石が並んでいるのだけれど、一つも姿が見えません。

 さて、お墓の見えないときに、どうしてお参りをしたらよいのか。
五感を働かせ、ここぞと思って見当を付けたところに、こんな風に雪のお堂を作ります。


 皆がこんな風に雪を掘りまくってお堂を作っていますよ。
五感の少々鈍い人は、見当外れの他人のお墓の上にお堂を作っているかも知れません(笑)。


 ま、他人の事は笑えた義理でも有りません。
スベルべのお堂は、場所は確かで間違いないと思うけれど、なんだかお粗末。
しかもね、ご先祖様には内緒だけれどもね、線香蝋燭を持たずに行ってしまったのでした。

 いや、親不孝、先祖不幸って事では無いですよ。
一度、お堂を作ってから再び支度を整えてお参りに来ようと思った訳。

 丁寧にお参りをする人を見て、帰宅してスベルべママに言うと、
「アレッ、トーちゃん持っていかなかったの」なんて、驚いたような言葉。
ま、そうまで言われて二度も行く必要無いかと、心の中で仏様には謝っておきました。
 余計な話になりましたが、雪国の春のお彼岸の風景をお見せしました。
コメント (4)
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黄粉ってなんの粉?

2012-03-20 05:01:01 | 食べ物

 春のお彼岸で、仏様用にとスベルべママが「ぼた餅」を作りました。
もち米も、そして、「黄粉ぼた餅」の黄粉も先日、岩手は一関市の「霜後桃源記」さんから頂いたもの。


「やっぱり、違うー」と妻は味見をして感心しきり。
確かに黄粉の風味も、香り高く、市販のものとは雲泥の差です。


 餡子の小豆は先日、「滝沢種苗」のオバーちゃんから頂いたもの。
残念ながら、我が家では手間がかかるので作っていないのです。

 でも、自分で小豆から煮上げた餡子も美味しく、早速頂きました。
我が家で「ぼた餅」を作る際の特徴は必ず「塩ぼた餅」を作ること。

 これは、小豆を煮て取り分け、「塩餡」を作ってまぶしたものです。
我が家の名物って言うか亡父の大好物だったのです。
いつも「この味だ、小豆と塩って相性が良いのだよ」と必ず呟きながら食べていました。


 さて、先日もアップしましたがこれが、先日頂いた見事な黄粉です。
これを16日の夕方に我が家に勉強に来宅した「イチカラ畑」の若者たちに見せました。
なんでも勉強ですからね。

 でも、三人のメンバーのうちの一人が不思議そうな顔をして私に質問。
「黄粉って何から作るんですか」ジョークで返す、
悪いオジサンのスベルべは「もちろんキナの粉だよ」なんて言います。

 すると、三人そろって「フーン、そうですか」なんて感心するんだもの。
ま、素直なんだけれど、本当に現代っ子ですね。

 その夜は私は「明日の朝は五時半出勤だからお先に」なんて寝てしまいましたが、
それからもスベルべママと会話が盛り上がり、かなり遅くまで話していたようです。

 でも、スベルべママが作った御馳走を美味しい美味しいと言いながら食べ、
最後に「朝、片づけようか」と、言うと「いや、今片づけましょう」
と、三人で洗い物をして拭き上げ、そして休んだようです。

 翌朝も、いくらも寝ていないのに元気よく起き出し、
元気よく、美味しい美味しいと朝ご飯を食べて仕事へと向かって行きました。
妻は彼らが寝た寝室を見て「わ、布団をきちんと畳んで、押し入れに入れて有る」
なんて、驚いていましたよ。

 素直で可愛い私の大事な息子たちでも有ります。
今年の彼らの畑が上手く行くように祈っています。
 

コメント (8)
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