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尾根に中途半端に残った雪は、上を歩くにも避けて登るにも邪魔になる。
そして、尾根も登りだけでは無くて二歩進んで、一歩下がるような状態です。
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藪漕ぎ状態と、悪雪に苦労しながら登り続けると車道に到着。
この車道は作られてから何年たつのかなー、「暴挙だったね」の先輩の一言。
当初は有料の観光道路だったはずですが、きっと建設には観光か自然保護かの論争も有ったのでしょう。
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機械除雪が進んでいて、道端は段差になっている。
かなり疲労の来ている足で、「よっこらしょ」と掛け声を掛けて降り立つ。
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陽当たりと、風向き、地形の関係で残雪の量は極端に異なる。
「あの、松の木の下あたりで、風邪を避けて昼食にしよう」と先輩。
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山頂を望む陽だまりを見つけ、同行者五人が並んで昼食。
急遽作った大きな梅干お握りと、昨夜の残り物のポテトサラダの美味しい事。
昼食の時刻は十二時半。歩き始めてから二時間でした。
二時間、汗をかいて登った苦労に対する代償と、美味しく食べられる健康に感謝。
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汗もかいているから、身体を冷やさないようにと、
五人並んだ記念写真をセルフタイマーで撮ってすぐさま出発。
道路はこんな風に、雪が残っている場所も有るのでした。
(続く)