おやつを食べてさー出発。左に大きく曲がるともう山頂の平らな畑ですよ。
雲一つ無い、弥生三月早春の魚沼の風景です。
マックスの足元に見える多くの足跡は全て野生動物たちの足跡です。
後ろに裸状態の木が見えますが、「桐」の木の樹皮を食べに来た野兎の足跡がほとんど。
細い枝なんて丸坊主状態。
ここに来るまでも、急斜面の土が露出した付近には野兎の土の付いた足跡も有りました。
冬は、わずかな緑を探し求め、それを餌として厳しい冬を乗り越えるのです。
呑気なスベルべママは「どうしてあんなに高いところまで齧るの?」なんて尋ねます。
「そんなに背の高い野兎なんていないよ、あの近くまで雪が積もったってこと」と笑いあう。
さー、畑はもうすぐ。スベルべママはスケーティングで快調に飛ばします。
でも、この少し前の下り坂でちょっとしたアクシデント。
畑の手前は緩やかな下りになるのだけれど、表面が凍った雪はノルディックスキーで、
ボーゲンをしても止まらずどんどんと加速する。
それに追いたてられるかのようにマックスもどんどん加速してスベルべを引っ張る。
こらえきれずに大転倒。固く凍った雪に上半身、頭部を激しくぶつけた。
リードは放さず持っていて、マックスを見るとなんと尻尾を機嫌良く振ってるではないか。
「マックス、笑うんじゃない!」今朝になって転倒の影響が出て首筋が痛い。
さて、畑の片隅、山の端に着きましたよ。
手前の雪の線は山の稜線になっています。スベルべママは怖くて近寄れません。
ほら、田圃の畔の跡がなんか、ナスカの地上絵のようじゃないですか。
左に国道から駅までの道路が見えますね、国道から二軒目が我が家ですよ。
そして、大きな魚野川の上流に「宇賀地橋」が見えますが、
その橋の下流側が付近一帯の雪捨て場所になっています。
(続く)