さて、除雪機による除雪が終わったけれども、もちろん全ての場所では無い。
60アールの畑全てと言うことになると、時間も燃料代も多く投入しなければ出来ない。
そこで、除雪機が出来なかった部分に「消雪促進剤」を播くことになる。
商品名は特殊肥料「炭太郎」と有るけれど、なーに、鶏糞を焼いた炭化剤ですね。
その「炭太郎」を真っ白な雪原に播いて、太陽光の赤外線、紫外線の吸収を高め、
雪を早く溶かそうって仕事なんですよ。
お、右に雪に刺したスコップに繋いだマックスのリードの端が見えます。
小さなポリバケットを肩から提げて花サカジーさん宜しく「炭太郎」を播く。
「パッパ、パッパー、パッパ、パッパー、枯れ木に花を咲かせましょう~♪」
喜び勇んでトーちゃんに着いてきたマックスだけれど、こんな仕事を見ても面白いはずも無し。
なんだか、元気なく尻尾を垂らしているのみでなく、時折「ヘックション」なんてくしゃみをする。
農天市場の小屋の屋根はようやく左右に割れたけれども、
出入り口に雪を防ぐために立てかけた、高さ180センチのベニヤ板はまだ先端も見えない。
つまり、まだ積雪はこの一昨日の日曜日時点で180センチは確実に超えていると言うことです。
散布用の道具も無いので、せっせとゴム手袋をして手撒きを続けます。
これで、この上に新雪さえ降らなかったら確実に雪消えのスピードアップが図られます。
せっせと小半日撒いたけれども、ここではようやく8袋の消化。
もう12袋購入済みだから、山の畑への農道が除雪されたら、一番の仕事にしましょう。
一仕事終えて、マックスと意気揚々で家に引き揚げたけれども、
汚れた手頸を洗おうと、洗面台の前に立ってびっくりー。
顔は炭焼きのジーさんのごとく、炭の粉で薄汚れ、そのまま「安来節」でも踊れそう。
しかも、マスクを着用しなかったので少々上向きのスベルべの鼻の穴まで真っ黒!
「こりゃ、肺の中まで真っ黒だな、ま、腹の中は白いから良いか」なんて心の中で呟いて(笑)。
これで、終わっていたなら「メデタシ、メデタシ」と成る予定だった。
しかし、なんと無情の新雪が昨日の朝は10センチ以上も、降り積もり畑は再び真っ白に。
うーん、初手からつまずくスベルべの新年度の畑仕事。
これでは先が思いやられ、心細くなってしまい気持ちも萎えがちな昨日でしたよ。