茸丼(その2終わり)
昔、アマンダレを採りを覚え始めた頃は、仕事で只見線沿線に出掛けた際などに見つけたものだ。
あちらには多く有る、ブナの木の大木が枯れ、先ずはナメコが発生し、
それが終わる頃に立派なアマンダレが出ていた記憶が有る。あちらの沢も随分探し歩いたものだった。
しかし、有る時同じような地形、山の沢に倒木が有ると考え、行ってみるとこれが見事に的中。
ブナの木では無くてもコナラ(ドングリ)の枯れ木にも随分立派な大きさのアマンダレが出る事を知った。
いや、大きさだけだったら胡桃の木の倒木に出ると椎茸と見紛うばかりの大きさのアマンダレが出る。
そんな事も知ったのだった。
その年の気象条件などでどんな木にも寄生して出るもので、杉の木にさえ出た物を採った事もある。
しかし、哀れをとどめるのはモミジにでたアマンダレだ。
これは市販のエノキたけを茶色にしたような貧弱な傘と軸の姿になってしまう。
でも、どのアマンダレも味には大差が無い筈。
皆さんもアマンダレが運良く手に入ったら、騙されたと思って一度「茸丼(キノコどん)」をお試しあれ。
(終わり)