何日か前から薮の中で目立つ赤い色が目についた。
梅雨も終盤に入り、木々も雑草も鬱蒼となり入りにくい事も有って見に行くことは無かった。
葉が赤くなるには早いし、花の時期は終えているし不思議な赤だと思っていた。
この日は「すばる姉」が笹取りに来たいと言う事でお供をし、ついでに薮に入ってみた。
木の真下に行くまでも無く、近づいただけでその赤色が熟した「アンニンゴ」だと気づく。
春咲きに一斉に白い花を咲かせる「アンニンゴ」がいつの間にか実になり、そして色づいていたのでした。
熟すと、色は赤から黒っぽいほどの濃い色に変化する。
以前新聞に連載中のコラムの中で、亡父が「アンニンゴ酒」に挑戦した話を書いた。
薫り高いアンニンゴ酒の完成に酒好きな親子は期待したのだったが・・・・。
完成し、果実酒のベースである焼酎が色づき始めると細かいゴミのようなものが表面に浮いてきた。
そして、期待を込めて嗅いだその匂いに辟易とせざるを得なかった。
浮いたゴミのようなものの正体は、「カメムシ」の幼虫であり、小さなうちから猛烈な悪臭を発していたのです。
薮の中に「すばる姉」の白い帽子が見えます。
この山は自然に恵まれ、畑の周りでも笹の葉など何時でも調達できるのです。
湯之谷在住の次姉が笹取りに入りたいと言っていたけれど、いつ来るのかなと思っていた。
薮に入ると、笹を折り取った形跡があり、後に10日以上も前に入ったことを知ったのだった。
兄弟はそれぞれに育った環境から山菜は大好きなのですが場所はスベルべが最も熟知している。
何年も何年も山に入り、今でも新たな山菜のポイントを見つけて驚く、自然豊かな環境で暮らしているのです。